「おかえりなさい」に“ちょい足し”するだけで相手が気持ちよく話せる魔法の言葉今井登茂子さん(写真:本人提供)

「電車は混んでいませんでしたか?」「ひどい雨ですが、大丈夫でしたか?」「立ちっぱなしでしたけれど、脚は痛くないですか?」など、自分の状況を想像して気づかってくれるひとことはホッとすると同時に、相手を好きになります。

 初対面ならなおさらお互いの距離がぐんと近くなり、好感の出発点となるでしょう。

今しゃべりたいことをしゃべれるように

 会話は、まず聞くことからとはよく言いますが、相手が話したいことを気持ちよく話せるようにする言葉がけは聞き上手の極意です。次は、相手が気持ちよく話せる“問いかけ”のちょい足しことばを紹介します。

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Aさん:ただいま戻りました!

Bさん:おかえりなさい。
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Bさん:おかえりなさい。どうだった?
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 営業先から帰ってきた同僚に、このひとことをちょい足ししてみてください。すると相手は、「もうー、大変だったよ!」「ばっちり! 思い切って訪問してみてよかった!」というふうに、そこから出先であったことについて話をはじめやすくなります。

「どうだった?」(丁寧語にすると「どうでしたか?」)というひとことで「あなたを気にかけていました」「うまくいくように願っていたよ!」など、さまざまな想いが伝わって、あなたが話を聞いてくれる“開いた”状態だとわかるからです。

 相手が話したいのではないか、口に出すのを遠慮しているかもしれないと想像できたときは、こちらから水を向けてみます。なんでもない雑談であっても、相手の気持ちに思いを馳せるこんな質問は、関係性を一歩進める大切なコミュニケーションの一つです。

 私が仕事から疲れて帰宅すると、夫は毎日「お帰り。どうだった?」と聞いてくれました。こう聞かれると、「それがね、聞いて!」と話が止まらなくなるもの。

「どうだった?」の裏には、「お疲れさま」を超えるスペシャルな労(ねぎら)いも含まれるのです。

会話を弾ませる救世主

 自分のこと、自分が手掛けたことなどに関心を持ってくれている、というのは、うれしいものです。そして、関心を持ってくれている人に、話を聞いてほしくなりますよね。相手のそんな気持ちにフィットするのが、こんなちょい足しことばです。