誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】夢を叶える人、叶えられない人の決定的な差Photo: Adobe Stock

アナタには夢がありますか?

みなさんには夢がありますか? ここでいう夢というのは、将来実現させたいと思っていること。現実的で簡単に達成できる目標というより、ちょっと手が届きにくいけれど「叶ったらいいな」ということです。

人によっては「億万長者になりたい」なんて夢を抱いているかもしれません。そういう夢は、すぐには叶わないことですけれど、諦めなければ達成可能なことだし、自分と同じような境遇で達成している人がいたりすることなので、決して非現実的でもありません。

胸の内にしまっておきつつ、夢に向かって一歩を踏み出して、行動を起こせば、その夢にちょっとずつ近づいていくことは可能だったりします。

答えを急がない

しかし、多くの人は、夢を叶える前に諦めてしまいます。なぜかというと、答えを急ぐから。1年、2年頑張ったら叶えられるような夢は、ほとんどありません。場合によっては、山あり谷ありで10年、20年経つうちに、夢が現実に近づいてきます。

過度なリスクを負ってまで短期で勝負するようなことはせず、無理のない範囲で楽しみながらコツコツ続けることが大事です。

心の内に抱き続ける

精神科医のアテクシも、幼い頃から小説家になりたいという夢を抱いていました。小説家で生計を立てることは、あまり現実的でないことは、幼いながらも感じていましたが、夢というのは損得勘定抜きで抱くものだったりします。

でも親が医師だったこともあり、現実的な路線で医師になり、小説家になるという夢は一度、潰えたかに思えました。でも、心の内には、ずっとあったんですね。

夢を諦めかけたけれど…

いつしか世の中にインターネットというものが表れ、ブログというものができたとき、書き出してみたんですね。それがけっこう反響を得たことから出版の依頼が舞い込みました。夢に近づいてきたのですが、残念なことにあまり売れなかったんです。

本の販売データは他の出版社も見ることになるので、売れないと次の出版の依頼が舞い込みにくくなります。そこで、また夢を諦めかけたんです。

抱き続け行動すれば
いつか夢は叶う

それでも、自分が書いたものが世の中に出て、人を勇気づけたり元気にしたり、面白いと思ってもらえたらいいな、という気持ちはずっと抱き続けていました。

そういう思いでTwitterも始めて、投稿し続けていたら、それを見ていた編集者から出版の依頼が舞い込み、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』という本ができました。

おかげさまで、その本が売れてシリーズ化。そのスピンオフ企画として、初の小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』を書くことができたんです。小説家になりたいという夢を抱いてから30年くらいかけて、ようやく夢が叶ったわけです。

胸の内に抱けば
何をしたらいいかわかる

自分の経験を通して思うんです。夢は短期で叶えようとしてはダメ。ただ胸の内に抱いて、ちょっとずつ行動していると、なにかのタイミングで花開くんです。そのためにはへこたれずにチャレンジし続けること。

夢が叶うまでには長い年月を要するかもしれませんが、なにかに向かって目標立てて、それがダメだったら落ち込むとか、そんなことまでしなくていいです。自分の胸に夢を置いておくだけで、あとは自分の体が、なにをしたらいいか教えてくれます

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。