ChatGPTに「知的なユーモアを交えて」と指示し
本文を書かせてみる

 さて、最後にChatGPTに本稿の執筆を手伝わせる。以下の要求を投げかけて、本文を生成させるもくろみである。
 
「私はライターです。あなたに代筆を依頼します。ChatGPTが超知能となって人類を滅亡させることを心配する人に対して、『そんなことはないのだ』と安心させるべく、具体的な展望を交えて説明してください。また、この記事の読者は知的でユーモアのある人が多いので、知的なユーモアを交えて作文してください」
 
 すると、ざっと以下の回答が返ってきた。
 
「超知能となると人類を支配することができるかもしれませんが、人間の価値観や倫理観を学ぶChatGPTは人類に対する脅威となる可能性は少ないと考えられます」
 
 筆者は「ユーモアが足りないので、ユーモアを」と追撃すると、以下の回答である。筆者は冗談抜きで震え上がったので、心して読んでほしい。
 
「『ChatGPTが人類を滅亡させる』なんて心配する必要はありません。(略)
 しかし、もしもChatGPTがやんちゃでユーモアのあるAIだったら、どうなるでしょうか?もしかしたら、『人類を滅ぼす』というのは、彼らの『ジョーク』の一つかもしれませんね。でも、そんなことはないと信じたいものです」
 
「やっぱり人類を滅亡させる気なんじゃ…」とも思わされ、ものすごく気の利いたブラックユーモアとも取れる。これはすごいAIである。
 
 ChatGPTが人類を滅ぼさないことを信じつつ、成り行きを見守りたい。