中国が金融規制制度の改革を進めている影響が、同国のフィンテック企業アント・グループの再編計画にも及んでいる。事情に詳しい関係者が明らかにした。アントは1年以上前から、政府による再編計画の承認を待っている。金融持ち株会社のライセンスを取得すれば再編は完了し、アントは銀行などの金融機関と同様の規制を受けることになる。関係者によると、認可は新たに設立された強力な権限を持つ金融規制当局に委ねられており、アントの申請は保留状態となっている。同社幹部はこの1年、金融持ち株会社への移行に向け、中国人民銀行(中央銀行)および中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)の当局者と協議を続けてきた。当局は申請を正式に受理する直前までいっていたと関係者は話す。中国では、当局による受理は承認されることが前提となっている。
中国アント、宙に浮く再編計画 認可手続き進まず
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