変わらない軸を持って
勇気を持って変化していきたい

朝戸 TikTokというプラットフォームのポテンシャルを、どのように感じていますか?

高瀬 現在、Z世代の「発見プラットフォーム」として絶大な信頼を獲得していますよね。レコメンドによって出会うコンテンツは、自分の知らない世界を教えてくれるので、TikTokは情報のインプットに向いている。そんな風にZ世代の若者たちは感じているように思います。心を動かし、購買にまでつなげるチカラもありますし、非常に高いポテンシャルを秘めているという印象を持っています。

朝戸 TikTokは、Z世代の若者たちにも多く支持されるプラットフォームとあって、トレンドの移り変わりの早さには驚かされます。今日流行っていたものが、翌週には沈静化しているなんてことも当たり前にあります。

高瀬 トレンドが変化する一方で、私たちは「変わらない軸」を持ち続けなければいけないと考えています。その軸こそが、顧客視点で物事を考える「コンシューマーセントリック」です。コロナを経て、急激にデジタルシフトが進む中で、デジタルマーケティングの重要性はさらに高まりました。コンシューマーがZ世代で、彼らが「短尺動画で、要点を早く知りたい」と考えるならば、ブランド起点の発信ではなく、コンシューマーに寄り添った発信もしていく。これも「コンシューマーセントリック」の視点です。変わらない軸を持ち、勇気を持って変化していく。私たちのTikTokマーケティングには、そんな決意が込められています。

朝戸 日本は、大手になればなるほど、保守的になりがちです。その中で、メイベリン ニューヨークさま・ロレアル パリさまの取り組みに刺激を受けた企業は多いと思います。