○名古屋駅前店の店長
「あーなるほどねー。確かに忘れてしまいそうになるよね。うちの場合は、工場からの案内メールが来たら、気がついた人が店舗に置いてある対応一覧表に手書きで記入するようにしてもらっているよ。その一覧に書いておけば、対応漏れしている案件があった場合にすぐ気づけるので」

○愛知一宮店の店長
「修理の連絡だけでなく、店舗でやるべき『TO DO』はすべて付箋に書き出すようにしています。シフト制で働いていますので、常に全員が店舗にいるわけではありませんが、気がついたときに誰かが対応できるようになっていると思います」

○岐阜駅前店の店長
「うちの店舗では、特に対策はしないなー。まぁ、うちはベテラン社員が多いし、修理・点検完了の案内は、基本的な業務だから忘れることは考えられないな」

 ヒアリングの結果、名古屋駅前店や愛知一宮店では店舗ごとの工夫をしてミスを防いでいることがわかりました。岐阜駅前店では特に対策はしていないものの、ベテランの社員が多いからか現時点ではミスは発生していませんでした。

 これらの話をふまえつつ、まずはステップ2で書き出したそれぞれの原因に対して、素直にアイデアを出していきます(図表15)。

 例えば、「メモをするルールがなかったので」という原因に対して、「マニュアルを作成する」というアイデアが考えられます。

 ただ、少しひねくれて考えると、マニュアルを用意しても、実施してくれない可能性もあります。そこで、「メモをするためのメモ帳を用意してあげる」というアイデアも出しておきました。