バッテリーが二つ付属し
交換すれば駆動時間が復活

 Let’s noteは、一般的なモバイルノートの中ではおそらく唯一のバッテリーが交換できる製品だ。バッテリーは長年使っていると必ずへたってくる。徐々に駆動時間が短くなるのは、スマホと同じだ。そんな時でもバッテリーを交換すれば、また新品同様の駆動時間になる。

 ところが、他の多くのモバイルノートはバッテリー交換のために修理に出す必要があるのだ。つまり、その間仕事が止まってしまう。Let’s noteなら、バッテリーだけ購入すれば自分で交換できる。

 さらに、今回購入したモデルはバッテリーが二つ付属する。SとLバッテリーでそれぞれ駆動時間が違う。Sバッテリーは約9.5時間、Lバッテリーは約16時間だ(どちらもカタログ値)。

パナソニック「40万円のLet's note」にIT批評家が大満足の理由、真の魅力とはバッテリーはSとLサイズを交換可能 Photo by S.T.
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 日常的な利用はSバッテリーを使い、外出時間が長いならLバッテリーを利用する。さらに長く使いたいなら両方持っていけば、合計で約25時間以上使えるわけだ。
 
 余談だが、建築現場やアウトドアで使うプロ向けのモデルではバッテリーを交換できる方が多い。

 なお、充電はUSB Type-C端子を利用するので、市販の充電器も使える。これは最近多くのパソコンが対応しているが、充電器の対応幅も広いと個人的には考えている。

パナソニック「40万円のLet's note」にIT批評家が大満足の理由、真の魅力とは市販の充電器も幅広く使える Photo by S.T.
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最軽量ではないが
持ち運びやすく満足だ

 今回購入したモデルはとても軽く、Lバッテリーで937グラム、Sバッテリーで854グラムだ。これはキッチンスケールによる計測で、利用中のSIMなどを含むのでカタログ値とは少し違う。

パナソニック「40万円のLet's note」にIT批評家が大満足の理由、真の魅力とはバッテリーを交換すると重量も変わる。Sバッテリーなら800グラム台だ Photo by S.T.
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 12.4インチとコンパクトなことを考えると、最軽量ではないが十分に軽く、かばんに入れて持ち歩いても負担が少ない。手で触れても硬さがあって頑丈なことが伝わってくるのでラフに利用しても壊れる心配は少ない。もっとも、傷がつくのがいやなのでケースに入れて持ち歩いているが。

 他にも書き切れなかった“スペックからはわからない”ポイントは数多い。放熱がうまいのでヘビーな作業をしても性能が落ちづらく、ファンは回るが音が静かなので気にならない。キーボードはサイズの割にはとても打ちやすい――など。

 唯一にして最大の弱点は価格が高いことだ。とはいえ、構成にこだわらなければ、Intel Core i5を搭載した店頭モデルが20万6000円程度から購入できる。

 とても高価なモバイルノートだが、スペックからわからない部分もこだわりの塊なのが、まさに日本メーカーの矜持(きょうじ)といえる部分だ。

パナソニック「40万円のLet's note」にIT批評家が大満足の理由、真の魅力とはバッテリーを交換すると重量も変わる。Lバッテリーは900グラム台だ Photo by S.T.
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