パソコンを使用してミーティングするビジネスマン写真はイメージです Photo:PIXTA

このところChatGPTが世間の話題をさらっている。今回は、【1】ChatGPTでホワイトカラーは「アイデア格差」へ、ビジネスの目的と手段に逆転現象、【2】ChatGPTをサプライチェーン分野で活用、コンサルが戦略編と実務編を一挙解説、【3】ChatGPTが進化すると人間に残る仕事は「ビールと土下座と経験」になる理由の三本立てでお送りする。 (未来調達研究所 坂口孝則)

AI予算はあるけど何をしたらいいかわからない日本企業

「予算はあります!ところで…何ができますか?」

 数年前のAIブームの頃、筆者は早速「Python」でプログラミングし、「機械学習の可能性」を試行錯誤してレポートにまとめたり、各媒体に発表したりした。

 筆者はコンサルティングを生業にしていて、サプライチェーン領域を専門にしている。当領域で実際にプログラミングできるコンサルタントは多くないからか、さまざまな問い合わせをもらった。ただ、ビジネス経験上、「やりたい内容や目標があって、その上で手段を考える」のが定石だ。

 ところが当時の問い合わせは、手段と目的が逆転していた。多くは「うちのトップからAIを使って何かやれといわれているんです。予算はあります!それで…何ができるんでしょうか?」といったものだった。

 今思うと、私はつくづく真面目すぎた。それらに素直に乗っかっていれば良かった。が、当時はクライアントのためと思って、「実現したいことを先に探した方がいいですよ」と誠実に返事した。

 すると多くが他のコンサルタントに依頼したようだ。他のコンサルタントはとりあえず案件を受注して、AIの実装自体は外注に任せ、AIの業務適用を検討するレポートで多額のフィーを稼いだもよう。クライアントから言わせると、「さしたる成果を上げていない」とか。

 日本企業ではよく、手段と目的の入れ違いが起きる。本来なら「こういうことがやりたいんですけれど、AIって使えますか?」と問うべきだろう。

 しかし今、正直に告白すると、私の考えは変化している。それもこれもChatGPTのせいだ。今回は、【1】ChatGPTでホワイトカラーは「アイデア格差」へ、ビジネスの目的と手段に逆転現象、【2】ChatGPTをサプライチェーン分野で活用、コンサルが戦略編と実務編を一挙解説、【3】ChatGPTが進化すると人間に残る仕事は「ビールと土下座と経験」になる理由の三本立てでお送りする。