20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

 関大生の大半は千里山キャンパスで4年間を過ごすが、総合情報学部は高槻キャンパス、2010年度設立の社会安全学部は高槻ミューズキャンパス、同年度設立の人間健康学部は堺キャンパスと、3学部のみ独立キャンパスで学ぶ。キャンパスによって学生の気質にも大きな違いがある。

千里山キャンパス

 大阪の中心である梅田から電車で25分。阪急千里線の関大前駅を下車し、大学前通りを徒歩5分で正門に到着する。大学前通りの喫茶店、飲食店はどこも安くておいしい。10店以上が軒を連ねるラーメン激戦区でもある。雀荘、ゲーセン、カラオケ、ボウリングなど娯楽施設も充実。古本屋も残っており、いまや希少な“古きよき学生街”だ。

 昔、植物園と博物館だったというキャンパスは丘の上にある。春には2500本の桜が満開になり、学内の至るところで花見ができる。阪神甲子園球場の約9倍の広さを誇るが、校舎が密集しているせいか、そのわりに人口密度が高い。

 しかし、それも活気がある証拠。学生会館の凜風館1階のオープンスペースは、授業の終わった学生たちでいっぱい。サークルやゼミの発表について打ち合わせるグループもあれば、テーブルを囲んでゲームに興じたり、楽器を練習したりと思い思いに過ごしている。2階は約1000席の大食堂だが、昼食時は常に満席。150円の「関大プリン」は午前中に売り切れる。芝生が広がる「悠久の庭」には産学研究拠点となる「イノベーション創生センター」が立ち、その1階にはスタバもある。

 正門を入ってすぐ左手にある総合図書館は西日本有数の規模で、関大生の誇りだ。内藤湖南の旧蔵書をはじめ、多数の貴重な個人文庫も収められている。