20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋・再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

関西大生の就活事情

 大阪の土地柄にマッチした校風。企業からは圧倒的に営業の即戦力と見られている。勉強は好まないが、仕事はまじめというイメージが定着している。ただ、最近は営業希望の元気な学生は減少気味。文系は金融、理系は製造業や建設業が中心。伝統と名前を重んずる傾向の強い関西で、関大ブランドはかなり通用する。

 実際、6割以上の学生が大企業に就職。関西の法曹界、地方行政では関大OBが大きなウエイトを占めている。校友会の支部は大阪近郊の主要な自治体を網羅。「大企業に就職できた人はそれなりに多い。もちろん、妥協した人もいるけど」(商学部生)「学歴フィルターではなんとかセーフ。頑張ればなんとかなる」(法学部生)。

 資格取得を目的としたエクステンション・リードセンターでは、簿記、宅建、FPなどの対策講座を安価に受講できる。キャリアセンターも一通りのプログラムを用意。2021年4月から1・2年生を対象とする「企業連携型キャリアスタートプログラム」をスタート。連携企業の社会人ゲストとの対話や実践ワーク、産学連携によるプログラムなどを通じて社会で求められる力を養う。東京・日本橋と大阪・梅田にも就職活動の拠点がある。