エリート職種まで淘汰するモンスターAI、ChatGPTの乗りこなし方「マニュアル完全版」ChatGPTは、優秀な「助手」としてあなたを支える。このAIを使えるかどうかで、個人も企業も、競争力に大きな格差が生まれる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

『週刊ダイヤモンド』6月10・17日号の第1特集は「ChatGPT完全攻略 最新決定版」です。チャット形式で、誰でも簡単に使えるAI(人工知能)、ChatGPTは、優秀な「助手」としてあなたを支えてくれます。このAIを使えるかどうかで、個人も企業も、競争力に大きな格差が生まれるでしょう。ChatGPTの最新「使い方マニュアル完全版」をお届けします。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

3億人の仕事が消滅!?
全業界“激変”AIブーム

 ChatGPTは法律や医療などで人間をも上回る知識と説明力を持つ「モンスターAI」だ。これをいかに使いこなすかで企業やビジネスパーソンの競争力は劇的に変わる。

 今度の第4次AIブームは、過去のブームとは全く“別もの”である。ChatGPTに具体的な質問をしてみればすぐに実感できるだろう。

エリート職種まで淘汰するモンスターAI、ChatGPTの乗りこなし方「マニュアル完全版」米アドビのAdobe Fireflyで生成したイラスト。文章だけでなく、画像を生成するAIも普及している 拡大画像表示

 ChatGPTを使うのに、プログラミングや統計解析などの専門知識は必要ない。

 有効な回答を得るための質問や指示の出し方さえ心得れば、有能な「助手」や「トレーナー」を無料で手に入れられるようなものだ。

 そのメリットを実感した人が多かったからこそ、ChatGPTは無料公開後2カ月で1億人超のアクティブユーザーを獲得できたのだ。この普及のペースは、ウェブアプリ史上最速だった。

 米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏はChatGPTについて、インターネットや携帯電話と同レベルの発明であると高く評価しており、それを使うことで、「企業は差別化を図ることができる」と明言している。

 実際、企業は競合他社より早くChatGPTを事業に生かそうと血眼になっている。