20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

京都産業大学のキャンパス環境

 すべての学生が学ぶ神山キャンパスは、京都市北部に位置し、広大な緑と厳かな雰囲気に包まれている。広さは甲子園球場の約15倍。山の斜面にあるため、校舎の移動などはややハード。エスカレーターができて、少し楽に。

 交通の便は悪い。どの駅からもバスへの乗り換えが必要だ。原付や自転車通学者も多いが、冬はつらいし危険を伴う。付近にはほとんど店がないが、学内に学食、カフェが12店舗。洋食、ラーメン、カツ専門店などがそろう。

 2017年に創設50周年を迎え、建物の増改築を実施。114万冊の蔵書をもち、コンピュータ操作で搬送できる自動化書庫を備えた中央図書館をはじめ、ラーニングコモンズや書店、学生相談室などを設けた福利厚生棟・雄飛館、主に外国語学習や国際交流のために使用するグローバルコモンズや、アクティブラーニング教室を備えるサギタリウス館などは機能的にもデザイン的にもハイスペックだ。

 また、3号館と7号館を解体した跡地に2020年春に完成した全長110メートルもある真理館は、吹き抜けスペースがあって開放感たっぷり。7号館跡地にあたる東側は先行して完成し、2019年4月から国際関係学部が使用している。大小の教室はもちろん、個人やグループでの学習に利用できる「スチューデントコモンズ」も設置され、西側1階には約250席の食堂も誕生。

 老朽化した天地館(旧1号館)の建て替え工事も行われているほか、本館や4号館の改修が計画されている。神山ホール(1600人収容)は、キャンパスのシンボル的な存在。雄飛館前のピロティ広場に学生が集う。体育会学生用の体育寮が3つ、神山総合スタジアムという立派な運動施設まである。