[激変]生保・損保・代理店 保険大国の限界#4Photo:123RF

病気やけがの治療費を保障する「医療保険」。毎年のように生命保険各社が新商品の投入やリニューアルを繰り広げる激戦区において、商品選びには最新の情報を知ることが不可欠だ。特集『[激変]生保・損保・代理店 保険大国の限界』(全22回)の#4では、保険のプロ27人が厳選した医療保険ランキングと共に、人気商品の特徴を解説する。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

生保商品最大の「激戦区」
新商品とリニューアル商品がベスト3独占!

 医療保険は、生命保険の種類別新規契約件数で圧倒的トップの、年間362万件(2021年)に上る。それだけに、生保各社がしのぎを削って毎年のように新商品投入や商品のリニューアルが続く主戦場となっている。

 実際、保険のプロが選ぶ医療保険ランキングの今年のトップ3は、いずれも新商品やリニューアル商品だ。現在契約している商品が、昔契約した日系大手生保の医療保障特約など時代遅れの商品ならば、保険料だけでなく保障も見劣りするので、ぜひ見直しを考えよう。

 ランキングの詳細に入る前に、その前提となる、医療の変化に伴う近年の商品の特徴を見てみよう。

 厚生労働省の「患者調査」(20年)によると、病院での14日以内の入院は約67%を占め、6カ月を超える長期入院はわずか2%弱。平均入院日数は1990年の約47日から20年の約33日と、ほぼ一貫して短期化の傾向にあり、入院から通院へのシフトが進んでいる。

 従来、医療保険の基本的な保障といえば、「入院日数×日額5000円」といった日額の入院給付金を軸に設計されていた。しかし、前述の医療現場における入院日数の短期化と通院治療への移行という実情を踏まえ、新商品の多くは「1日の入院でも入院5日までは一律5日分」といった具合に、1日でも入院すればまとまった一時金が支払われるタイプが主流になりつつある。

 その上で、治療期間が長期に及びがちでかつ治療費も高額になる三大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)や、さらには糖尿病などを加えた八大疾病への保障を充実させた商品がトレンドになっている。

 また国内未承認の医薬品など、保険診療にない医療を患者からの申し出によって保険外併用できる「患者申出療養」を保障する商品も人気を集めている。

 そうしたトレンドを踏まえ、現在人気の保険商品は何か。次ページには、保険のプロ27人が厳選した医療保険のベスト&ワースト商品ランキングを掲載。さらにベスト3商品のスペックや保険料の比較図も用意したので、ぜひ商品選びの参考にしてほしい。