「位置情報アプリ」で浮気がバレたケース
「窓ガラスの向こう側に妻が仁王立ちしているのを見たときは、恐怖を通り越して何かの冗談かと思うほど。『待って。なんで?どういうこと?』と、頭が真っ白になりました」と打ち明ける奥田徹さん(46歳・仮名・自営業)は結婚15年目。6歳年下の妻と、中学生と小学生の2人の娘さんがいます。
10年前に勤めていた会社を辞め、独立。浮気もギャンブルもせず、自分の会社の経営を軌道に乗せるために仕事ひと筋でがんばってきたという徹さんに、ふと魔が差したのは5カ月前のことでした。
「10年間、会社の経理を担当してくれている2歳年上の女性に、先日告白されたんです。正直な話、それまで私は彼女をそんなふうに意識したことはまったくなかったので驚きました。でも、好意を寄せてもらったことがうれしかったのも事実です」
彼女の告白に、徹さんはこう返事をしたといいます。「気持ちはうれしいけれど、私には妻もいるし、かわいい娘たちもいる。ここでそういうことになって、最悪、貴女に辞められても困る。会社も家族も失うわけにはいかないんだ」と。それに対し、「分かりました。でも、ときどきは二人で会っておしゃべりだけでもしたい」と彼女は答えたとのこと。徹さんと彼女の自宅は車で15分ほどと近いこともあり、「だったら、ときどきタイミングが合えば家まで車で送っていこうか」という話にまとまったのでした。
それからは週に1~2回のペースで徹さんの車で帰路につき、途中近所の公園に車を停めて車中でしばらくおしゃべりをしてから彼女の家まで送り届ける、という流れが二人の習慣になったといいます。「実は、車の中では手をつないだり、軽くキスをしたりもしました。でも、スキンシップは本当にそこまでで、それ以上関係を深めてはいけないと自分に言い聞かせていました」
そうした二人の習慣が突然終わったのは、ある時いつものように公園の駐車場に停めておしゃべりをしていたところ、そこに徹さんの妻が現れたからでした。動揺する徹さんに向かって「位置情報アプリを家族で使っていること、忘れたの? いくらなんでも、こんなに頻繁に近所の公園に駐車していたら、変だと気付くでしょ。あなたって、そこまでバカだった?(笑)」と、妻はあきれながら伝えたのでした。
幸い、徹さんの浮気が未遂で終わったことと、相手の女性には会社を辞めてもらい、その代わりに妻が経理担当になったことで、夫婦間はもめずに済んだということです。
以上、スマホがきっかけで浮気がバレたケースを3つご紹介しました。ひと昔前だったら考えられないような浮気のバレ方ですが、実際にスマホがきっかけで夫婦が離婚の危機を迎えるケースは増えています。浮気はしない、離婚もしないに越したことはありませんが、もし今、浮気や不倫を継続中の人は、せめてスマホの管理にはくれぐれも注意してください。
※本稿は実際の事例に基づいていますが、プライバシー保護のため個人名などは全て仮名とし、一部を変更・再構成しています。