セブンの死角#4Photo:Tomohiro Ohsumi/gettyimages

ローソンや食品卸大手、三菱食品などなど三菱商事グループが、米アマゾン・ドット・コムに対抗し得るインターネット販売のプラットフォームを構築していることが分かった。特集『セブンの死角 伊藤忠&三菱商事の逆襲』(全15回)の#4では、小売業界を激変させる三菱商事グループの野心的な計画の全貌を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

スーパー以上の品ぞろえと
コンビニの総菜を30分で届ける

 ローソンと三菱商事が、いよいよ小売業界を激変させる大勝負に打って出た。

 食品卸大手の三菱食品を傘下に持ち、複数のスーパーにも出資している三菱商事は、小売業界の総合プロデューサーになり得るポジションにある。

 その三菱商事が、自社グループの有力な流通業界のネットワークと、ローソンが持つ総菜などの商品力を掛け合わせて、ネット販売のプラットフォーマーを目指す壮大な計画を進めているのだ。

次ページでは、三菱商事グループが、地域のスーパーやアパレルの製造小売業などを巻き込んで、構築しようとしているネット販売の全貌を明らかにする。