プラグイン機能が生成AIの
“プラットフォーム化”を促す
AI提供各社の最近の動きを見てみましょう。
OpenAIが提供する「ChatGPT」は頻繁に改良や機能追加をしていることが、この半年間のリリースノートを見ると分かります。中でも主要なアップデートが「iOSアプリの提供」と「プラグイン対応」です。
プラグインとはChatGPTの機能を拡張するものです。現在プラグインが使えるのは「GPT-4」という、ChatGPTの有料バージョンのみ。OpenAIが作ったものもありますが、多くはサードパーティー各社が開発し、OpenAIの審査を経て公開しています。
日本企業も結構プラグインを開発・提供しています。例えばカカクコムなどはかなり早い段階でプラグインの提供を開始。ChatGPTから対話形式で「価格.com」に登録されている商品を探したり、「価格.com 旅行・トラベル」に掲載されているホテルや旅館を探したりすることができます。
また、ChatGPTだけではグラフの描画はできないのですが、「daigr.am(ダイアグラム)」という海外製のプラグインを使えば、さまざまなグラフを作ってくれます。
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プラグインは、私たちが生成AIに入力したテキストに基づいて、生成AIに与える追加データの取得(カカクコムの例)や、生成AIだけではできない追加処理(daigr.amの例)を可能にします。
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プラグインの概念によって生成AIは“プラットフォーム化”し、生成AIを持たない企業もサービスを連結させて利益を得られるような、エコシステムが形成されようとしています。