金融機関や自治体からの書類、郵便物、クーポン、子どもが持ち帰るプリント類……。忙しく暮らしていると、気が付けば「紙」が、たまっていませんか?「紙」はとりあえず取っておくと、「肝心な時に出てこない」「いつの間にか期限が切れていた」「大事な書類を失くして、お金や信頼を失くす」などの悲劇が起こります。実は、人生により大きな影響を与えるのは「モノ」よりも「紙」の片づけなのです。「紙」に特化した片づけ方法を書き、話題を呼んでいる片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊「人生が変わる 紙片づけ!」から、「紙片づけ」の極意を抜粋して、ご紹介します。

【夏休みにスッキリ!紙片づけ!】捨てにくい子どもの「作品」。取っておく基準は?Photo: Adobe Stock

写真にとってデータ化→フォトブックに

こどもの作品など、思い出系の「紙」は事務的に片づけられないので、皆さん、悩まれています。成人したお子さんが幼稚園の頃に描いた絵や、折り紙で作ったメダル、紙の端っこに白黒で小さく写っている学年便りなど、片づけをしていると色々出てきますよね。

でも、絵具や木材、どんぐりや葉っぱなどが使われている工作は、時間がたつと、だんだん変な匂いがしてきたり、虫が湧いてきたりすることがあるんです。
ですから、よく言われることですが、これらの思い出系のものも写真に撮ってデータ化するのがよいでしょう。データ化すれば、おうちが狭くならないし、汚れないし、ずっときれいな状態で残せます。これをフォトブックとして残しておけば、後からでも見直すことができるのでおすすめです。

残す基準は、「オリジナリティがあるか」

作品はデータ化しましょうと言うと、次に問題になるのが「大量すぎて後回しになり、結局どんどん溜まっていく」ということです。

データとして残せるのであれば、なるべくたくさん残しておきたいと思ってしまいますよね。その結果、あれもこれもとなって作業が追いつかなくなることがよくあります。

私の場合は、みんなで描いた鬼の絵とか、みんなで作った切り絵とか、「みんなが同じように作った作品」は、別に要らないかなと思って写真を撮りませんでした。

残す基準は、オリジナリティがあるかどうかです。お母さんやお父さんを描いたとか、見た目が違う対象物を、その子の感性で描いたようなものたち。そういう基準でデータ化していくと、その子らしさが詰まった、素敵な作品集ができあがると思います。

*本記事は、石阪京子著「人生が変わる 紙片づけ!」の中から、抜粋・編集したものです。