義母の「何もしなくていい」は
「働いてね」と同義語
一つ目は、舅姑に気を使って疲れ果てるからです。夫にとっては、心地良い実家や両親であっても、妻には窮屈な義理の家であり、他人である義理の両親です。「手土産は何にしよう」から始まり、食事の準備や片付け、お風呂の順番、話のネタまで細部にわたって気を使わなければなりません。
たとえ義母が「何もしなくてもいいのよ」と言ってくれたとしても、言われた通りにだらだらできるはずがありません。さらに、自分と違う家事のやり方についてネチネチ言われたり、ダメ出しをされたりするのも腹が立つ。でも妻たちは、「数日の我慢……」と自分に言い聞かせて、笑顔で対応しているのです。
次に、夫に腹を立てているパターン。舅姑に気を使いながら、嫌味を言われても笑顔でかわし、頑張っている妻の横で「夫」であるあなたは何をしていますか?しっかり妻に寄り添い、自分の両親と妻の橋渡しをしてあげていますか?
お盆に実家に帰った夫たちは、完全にお盆休みを満喫する人が多く、いわゆる「息子状態」。昼からお酒を飲み、食べたものは食べっぱなし、飲んだものは飲みっぱなし……。
でも、「自分の母親が全部やってくれるから、妻には迷惑かけてないからいいでしょ」なんて思っていませんか?妻の気持ちに気づかず、だらだらテレビを見ている夫に、妻の怒りはMAXに。義両親の前で「息子」を怒ることもできず、数日間イライラをため込んでいるのです。どれだけ実家が居心地良くても、息子ではなく夫として、大人の男性として妻を労うべきでしょう。
帰省したときに、両親が孫に会いたがるのは当然のこと。しかし、お盆で帰省するたびに「孫はまだ?」「一人目は女の子がいいわね」なんて言われるのは、妻にとってストレス以外のなにものでもありません。
今の時代、子どもを持たない夫婦も増えていますし、「今は仕事に集中したいから子どもは少し先でいい」と考えている夫婦もいます。モヤモヤした気持ちを抱えながらも、「欲しいとは思っているんですが……」と、笑顔で大人な対応をしてくれているなら、いいほうです。
子どもが生まれたからといってストレスがなくなるわけではなく、新たな火種が勃発します。子育てに対する過剰なアドバイス、ダメ出し、価値観の押し付け……。そうでなくても、子育て中は不安や悩みを抱え、葛藤しています。古い知識や常識を持ち出されても、妻は困惑するだけです。
このように、孫を催促されたり子育てに口出しされるのが、妻が不機嫌になる3つ目のパターン。「孫が可愛いから、一生懸命なんだな」などと、親寄りの態度をとっていると、妻はどんどん不機嫌になり、帰宅後、会話をしてくれなくなるかもしれません。