事前に妻の心理をリサーチし
不測の事態に備えよう

 まずは事前に、妻の本音や心配事を聞いてあげましょう。妻は義実家への帰省を実際どう思っているのか。帰省することが決まっているのなら日帰りが良いか、泊まるのであれば何泊が理想的か。手土産は自分が買ってくるという前提で、どんなものがいいかを相談する。

 何よりも、妻に寄り添ってあげることが大切です。妻の気持ちを理解しておくことで、仕事と同様にイレギュラーなことが起きても、その場その場で対応ができ、「こんなはずではなかった」「なぜ不機嫌になっているのかわからない」という事態を最小限に食い止めることができます。

 しかし、どれだけ事前に妻の思いを把握していても、実際には自分の知らない場所で妻が我慢したり、気を使ったりすることもあるでしょう。帰省前には「一緒に実家に帰ってくれてありがとう」などと、言葉できちんと感謝の気持ちを伝えるといいでしょう。

 緊張している義実家で辛い思いをしていても、「夫が寄り添ってくれている」「自分のことを理解し、気にしてくれている」とわかるだけで、妻が救われることもあります。自宅に帰ったその日にも、同じように感謝を伝えるのを忘れずに――。

 また、翌年の帰省に向けての対策として、プレゼントを渡せばさらに効果があります。「妻が欲しいものがわからない」という人は、一緒に買い物に行きましょう。また休みを利用して、夫婦だけで出かけるのもいいかもしれません。ゆっくり温泉につかったりして、お盆の疲れを癒すことでお互い幸せな時間を過ごすことができます。

 ちなみに、事前に妻の気持ちを聞いて「妻は帰省に前向きでない」とわかったときは、自分と子どもだけで帰省するという選択肢もあります。妻の機嫌を気にしながら過ごすより、親や子どもたちとのびのび過ごすほうが気楽かもしれません。家族それぞれが心地よく過ごせることが、お盆を素敵な思い出にする秘訣です。

 お盆に妻が不機嫌になる理由と、その対策について妻の立場からお伝えしました。お盆に妻が不機嫌になるのは、「いつもの家事や育児にプラスαで、義理家族に気を使いまくる日々を強いられるから」。そんな妻をフォローし、労い、感謝の気持ちを言葉にして肯定してあげてください。

 きっと今年は、普段通りの優しい妻と、穏やかなお盆を過ごせるでしょう。