今年のお盆休み、
親と話して決めておくべき10カ条

 離れて暮らしていて、老親と顔を合わせるのは年末年始とお盆休みくらい、という現役世代が圧倒的に多いものです。今度のお盆に実家へ戻ったら、以下の10項目を意識しながら親とじっくり対話してみてください。話に乗ってきてくれたら儲けもの。そのまま終活談議をして、みなさんがエンディングまでのサポーター役を買って出てください。加えて、みなさんが50歳以上の場合には、みなさんも老親と一緒になって考えてみてください。まさかは突然、そして、必ずやってくるものなのですから。

【老い先に備えて決めておくべき10カ条】
(1)介護が必要になった時の手続きを誰に頼む?
(2)要介護になった場合、自宅から施設に移る基準は?
(3)介護施設に望む条件は?そこを誰に見つけてもらって、手続きしてもらう?
(4)認知症の症状が出た時、誰にサポートしてもらう?
(5)手術をオファーされた時の選択肢は?段取りは誰に頼む?
(6)回復が見込めなくなった時、延命治療はどうする?その手続きは誰に頼む?
(7)財産分けは、公平or平等?
(8)成年後見人の管理下に入るのと、わが子に暗証番号を教えるのと、どっちがいい?
(9)葬儀と祭祀関連の段取りは誰に頼む?
(10)死後の諸手続きは誰に頼む?

 最初に書いたとおり、9割以上のシニアは終活をしていない、あるいはしたつもりになっているだけです。上に書いたポイントについて、意向をはっきり具体的にし、託したい相手と共有して、お金を先渡しする。これが正しい終活の基本です。まずはここから始めてください。

 筆者の会社では、終活診断シートや老親リスク診断シートを無料で差し上げています。ご希望の場合は、info@100jk.jp宛てに、タイトルを「診断シート希望」としてメールでご一報ください。