失敗を繰り返す人と修正力が高い人の差、分解力と段階力の極意写真はイメージです Photo:PIXTA

プレゼンテーションなどで、失敗しても短期間で修正ができる人と、そうでない人がいる。修正力がある人とない人とでは、何が違うのだろうか。実は2つのスキルの発揮力に差があるのだ。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

修正力を高めるためには
どうすればよいか

「修正力が高くて、すばらしい」と言われる人がいる。例えば、1度目のプレゼンテーションで失敗した点を、あまり日を置かずに実施した2度目には、早速、改善してきているケースだ。

 野球中継でも、打者1巡目には打たれたが、2巡目には配球などを変えて打ち取った場合などに、「投球を修正してきましたね」「見事な修正力ですね」と解説者が語る場面がよくある。

 逆に、「失敗を繰り返す」「何度言ってもわからない」と周りから思われている人がいる。本人は努力しているにもかかわらず、なかなか修正ができないと悩み、相談を受けることが多い。

 努力が足りないのではないかと考えて、さらに頑張ってみるが、解決するどころか、混乱してしまうという。誰でも、あまり時間をかけずに、修正力を発揮できるようになる方法がないだろうか。

 実は、修正力が高い人と、低い人とでは、2つのスキルの発揮度合いが大きく異なることがわかっている。それも、ビジネスパーソンであれば、経験の長短にかかわらず、コツさえつかめば、誰でも発揮できるスキルだ。