データドリブンな運用で
競争力を高めてきた
CLASの心臓部は、ECサイトよりも、その裏にあるデータに基づいたシステム連動にあるという。
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「商品管理は、部品単位で行っています。商品が壊れた際に、換えるべき部品のみ仕入れることでコストを抑えられます。
また、どこの部品が消耗しやすいかや、商品の回転率などもすべてデータ化し蓄積していくことで、最適な在庫量、リペア・クリーニングの優先順位などが効率化され、管理体制がより洗練されました」
この企業努力を価格やサービスに反映し、競争力を強化。現在は1200種類以上の商品を持つ。
また、久保氏が創立以来こだわってきたのが、利用者にとって「大きい・重たい・面倒」な家具や家電を扱うことだ。
「家具や家電を所有することが、気軽に住む場所を変える自由な暮らしの妨げになります。また処分する際の環境負荷も重く、できる限り持たなくてもよいようにしたいという思いがあります」
さらに、環境負荷の低減という事業特性は、全国の行政機関からも注目を集め、複数の自治体と連携してサービスを展開している。
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今後は、個人の利用が圧倒的に伸びていき、その需要を取り込むには不動産業界との連携が欠かせないと久保氏はいう。
「家を買い、同じ場所に住み続ける人よりも、賃貸を利用して自由に軽やかに暮らす人の方がいずれは多くなると考えています。
そうしたニーズに対応する不動産の数が増えるほど、当社のサービスも伸びていくはず。共に、持たない、捨てないというサスティナブルな世界をつくっていきたいです」