「勉強しても、結果が出ない……」そのように悩む人は、大人でも学生でも、多いのではないでしょうか? 偏差値35から東大合格を果たした現役東大生の西岡壱誠氏によると、東大生など、頭がいい人の「授業の受け方」には共通点があり、それを真似することで、誰でも成績を上げることができるようになるといいます。
本記事では、1000人以上の東大生のノートを分析した結果をまとめた『「思考」が整う東大ノート。』の著者である西岡氏に「結果を出す人の姿勢」について話を聞きました。
勉強しても、結果が出ないのは「姿勢」のせい?
「勉強しているのに、結果が出ない!」と考えている人は多いのではないでしょうか。
自分も、もともと偏差値35だったので、その気持ちはよくわかります。
でも、「勉強しても結果が出ない」というのは、実は頭の良し悪しで決まるものではなく、姿勢によって変わってくるのではないかと僕は思っているのです。頭がいい人とそうでない人を分ける「勉強の姿勢」について、今日はみなさんに共有させていただければと思います。
「授業を受ける」は英語で?
突然ですが、「授業を受ける」を英語でなんというかみなさんはご存じでしょうか? この答え、実は多くの人が勘違いしています。
「授業を受ける」のは、先生の話を聞く行為ですから、「Hear a class(聞く)」だとか「Listen to a class(聴く)」とか、そういう回答を思い浮かべる人が多いでしょう。または「受ける」をそのまま英訳して、「Accept(受ける)」だと考える人も多いようですね。
ですが、正解は全て違います。答えは「Take a class」です。
「Take」というのは「取る」という意味の英単語です。つまり、「授業」はもともと「取りに」行かなければならないものだということです。
日本では「しっかり聞いて、しっかり授業を受ける」というイメージが先行していますが、このイメージではよくないのです。
東大生が授業後に行う驚きの行動
このイメージを象徴するかのような出来事があります。
僕は、東大の授業を受けて心底驚いたことがあります。それは、東大生が授業終わりにどんな行動を取っているのか目の当たりにしたときのことです。
東大生は、授業が終わったあと、多くの人が教授のところに質問に行きます。「ここがわからなかったです」「これってなんでなんですか?」と聞きに行くのです。
仮にも、東大生は偏差値が日本の中で1番の大学で、日本一難しい・頭のいい人が集まっている場所だといわれています。それなのに、そんな東大生が、みんな質問に行っていたのです。
僕は偏差値35のとき、質問なんて行ったことがありませんでした。本当は理解があやふやな部分とか、わかっていない部分とかがあったはずなのですが、一回も質問をしに行かなかったのです。