「退職金の手取り」増やす裏ワザ、“退職日を1日ずらす”効果と注意点とは?退職日をどう定めるかは会社の就業規則で決まっているが、法律で決まっているわけではない。そのため、本人の希望に添い、柔軟に運用してくれる企業もある(写真はイメージです) Photo:PIXTA

値上げラッシュや年金額の実質目減り、退職金増税など、老後の家計に打撃を与えるニュースが日々報じられ、老後不安をおぼえている人も多いのではないでしょうか。定年前後には、お金に関してたくさんの選択を迫られます。定年後の生活を大きく左右する選択も少なくなりません。でも、知識があれば大丈夫。正しい選択や損をしない選択、そして自分に最適な選択を、確信を持ってできるようになります。気鋭のファイナンシャルプランナー森田悦子さんの著書『定年前後のお金の選択』(青春出版社)から、退職金の気になる疑問にお答えします。

退職金の税制が変わる!早めにもらったほうがトク?

 厚生労働省の調査によると、従業員が30人以上の企業の約8割が退職金の制度を持っています。退職金も本来は、給料やボーナスと同様に課税対象になりますが、退職金は公的年金と並んで老後の生活の基盤となるお金です。そのため、税金を軽減できるしくみがあります。

 本来は、支給額に応じて5~45%の税が課されるところを勤続期間が長い人ほど非課税となる枠(控除)が多くなり、支払う税金が少なくなるのです。これを「退職所得控除」といいます。

図表:原稿の退職所得控除の計算式