100種類以上の中から自分好みのおやつが届く
冒頭で触れた通り、snaq.meはユーザーの好みに合うおやつを定期的に届けるサブスクサービスだ。
ユーザーは初回利用時にウェブ上でアンケート形式の「おやつ診断」を実施する。回答結果からユーザーごとの好みを導き出し、独自開発したアルゴリズムを用いてBOXに入れる8種類のおやつを厳選。届いたおやつに対してフィードバックをしていけば、中身をより自分好みなものにアップデートすることができる。
スナックミーでは生産者とタッグを組み、人工添加物や白砂糖を使わない素材の味を活かしたおやつを製造。ラインナップは毎月入れ替わるが、ドライフルーツやナッツ、スナックなど常時100種類以上の商品を扱う。
1BOXあたりの料金は1980円(税込・送料無料)。頻度は2週に1回もしくは4週に1回から選べる。
スナックミー代表取締役の服部慎太郎氏によると女性からの指示が多く、ユーザーの95%を女性が占めるのだそう。当初は添加物が入っておらずナチュラルな製品であることに惹かれていたユーザーが多かったが、次第に「箱を開ける際のワクワク感が気に入っている」「頑張った自分へのご褒美として使っている」といったように、snaq.meが演出するおやつ体験に魅力を感じるユーザーが増えてきた。
それに合わせるような形で、おやつ診断の仕組みなどサービスの中身だけでなく、BOXのデザインや同封する冊子などについても定期的にアップデートを実施。サービス開始から4周年を迎えた今年の3月にはブランドの言語化も行っている。
服部氏によると指数関数的に急成長するようなモデルではないものの、ユーザー数は月に5〜10%成長を維持しているとのこと。ここ数カ月ではこれまでデパートやコンビニでおやつを購入していた人が、コロナ禍で外に出歩く機会が減ったことを機にsnaq.meを試し始めるなど伸び率も加速しているそうだ。
「宅飲み」需要で生まれた新商品が好調、新ブランドの展開も
また「宅飲み」が広がったことを受け、おつまみBOX「オツマミー」を開発。ローンチの3日ほど前から急遽準備を始め、最初は社内にある在庫の中からおつまみとして楽しめるおやつをセレクトする形で始めたところ、これが想定以上の人気を集めた。
第一弾の「オツマミー for ビール」は1週間で約1000箱を販売し、そこからは増産と販売ストップの繰り返し。その後はワイン向けなど新シリーズも手掛け、おつまみ用の新商品開発などにも乗り出した。本日からはオリオンビールとタッグを組んだ「オツマミー for オリオンビール」の販売も始めている。