スナックミーとしては「デジタル発のおやつブランド」として今後事業を拡大していく考え。これまでカルビーや森永製菓といったメーカーが様々な菓子ブランドを展開してきたように、同社でもsnaq.meを軸としながらブランドのポートフォリオを拡充していく計画だ。

「事業を広げていく上で『どこまで市場が伸びるかわからない』というのが1つの懸念点でもありました。それが今回のオツマミーを通じて、snaq.meで培ってきたモデルを活用しながら違うターゲットに対して異なるブランドを展開することで、ある程度スケールできるという感覚が掴めてきた。今後も新ブランド開発に向けた投資を行っていきますが、この方針が見えてきたことで事業に対する手応えも去年以上に増してきました」(服部氏)

オリオンビールとタッグを組んだ「オツマミー for オリオンビール」
オリオンビールとタッグを組んだ「オツマミー for オリオンビール」

300万件の評価データを基に商品をレコメンド

スナックミーは事業の性質上、ECを軸に展開する「お菓子メーカー」のように見えなくもないが、その実態はウェブサービスを展開するテック系スタートアップと変わらない。代表の服部氏もディー・エヌ・エー出身で、レコメンドエンジンなどのコアな仕組みは社内のエンジニアが作り上げている。

同社の重要なアセットの1つが、ユーザーによるおやつの評価データだ。現在約300万件分のデータが貯まっていて、これがsnaq.meのユーザー体験を左右する「レコメンドエンジン」と「商品開発」に大きな影響を与えている。

おやつ診断の様子
おやつ診断の様子

レコメンドエンジンについては服部氏が以前からこだわって開発を進めてきたものだ。人によっておやつの好みが変わるのはもちろん、美味しければ何度でも食べたいという人もいれば、毎回違うものを食べたいという人もいるように「おやつに対するスタンス」もさまざま。そういった条件を加味しながら各ユーザーに最適な商品が届けられるように、アルゴリズムのチューニングを日々繰り返してきた。

またsnaq.meではマイページから食べたいおやつをリクエストできる機能が搭載されているが、「リクエストページに表示するおやつ」を選定する際には「BOXに入れるおやつ」を選ぶ場合とは別のアルゴリズムを用いている。

「ずっと嫌いだと思っていたものを試してみると、ものすごく美味しくてハマってしまったという声を頂くこともよくあるんです。BOXに入れてお送りするものについてはあまりリスクがあるセレクトはできませんが、リクエストページに『こんなものもありますよ』と表示する際には少し幅を持たせる工夫をしています。新しいものとの出会いや発見を通じておやつの楽しみを増やしていくというのも、サブスクBOXの大きな価値の1つです」(服部氏)