また、2020年4月に「みてね基金」を設立し、子どもやその家族の問題を支援している各種団体様への助成活動も始めている。

今年の3月には過去最高の売り上げも記録

一方のラブグラフもリリース当時は、サービスに対して「カップルの写真撮影は誰も頼まない」など否定的な意見も少なくなかったが、駒下氏は常に「遊園地ではなく、テーマパークをつくること」を意識し続けてきた。

「経産省の定義では、遊戯施設が3つ以上ある場所を遊園地と呼ぶのですが、テーマーパークは一定のテーマに基づいてつくられた空間のことを指します。世界観やスタッフの対応など、細かい部分がすべて整って初めてテーマパークになる。両者は投資の優先順位も違います。遊園地は高いところから落ちるジェットコースターをつくることに投資しますが、テーマパークはスタッフの発言や世界観の醸成などに投資します。ラブグラフはスターバックスとかディズニーを意識し、世界観の醸成やカメラマンの育成に力を入れてきました」(駒下氏)

その結果、ラブグラフのカメラマンが撮影した写真は“ラブグラフっぽい”と形容されるようになりつつあるという。また世界観を醸成し、出張撮影の体験を洗練していったことで、利用者が新たな利用者を呼び込んでくる流れもできつつある。

例えば、今年の3月は新型コロナの影響で大学生の卒業式は中止を余儀なくされた。多くの大学生は“卒業”というハレの日の思い出を残す機会を失ったが、過去にラブグラフを利用した人のツイートがきっかけで、大学生の利用が急増した。

<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">コロナで卒業式中止になったけど袴は借りてるしどうしようって人はLovegraphで写真撮ってもらうのオススメ<br><br>去年皆で撮ってもらって<br>ジャケ写ですか⁈ってクオリティの写真が1人3000円で頼めた<br><br>式はなくても学校を通い終えたことはとても立派なことなので、<br>悲しむ人が少しでも減りますように <a href="https://t.co/krIPshw6Dn">pic.twitter.com/krIPshw6Dn</a></p>&mdash; 紗也 (@la5saya) <a href="https://twitter.com/la5saya/status/1232978164642545665?ref_src=twsrc%5Etfw">February 27, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>