クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を提供するアンドパッドは、シリーズCエクステンションラウンドとしてリードインベスターにMinerva Growth Partners、世界屈指のベンチャーキャピタルSequoia Capitalを引受先とする20億円の資金調達を実施。シリーズCラウンドの累計調達額は約60億円となった。今回の資金調達は、両投資家ともに日本における投資第1号案件である。同社は、SaaS関連企業やDX関連企業への豊富な投資経験を持つ国際投資家の知見を活用することで、プラットフォーム戦略を加速し、建設業界のDX化を推進していく方針だ。

カテゴリー別では金融領域、環境・エネルギーが4社、次いで自動車領域が3社ランクイン

カテゴリー別では、金融領域と環境・エネルギーが4社、次いで自動車が3社となった。

環境・エネルギー領域では、前述したSpiber、電力コストの経営課題を解決するVPP Japan、次世代リチウムイオン電池「全樹脂電池」の開発を行うAPB、再生可能エネルギーなどの電力小売サービス「Looopでんき」を提供するLooopが名を連ねた。この4社はいずれも今年に入って55億円以上の資金を集めている。

突出して社数の多いカテゴリーがないことから、様々な分野の企業が大型調達をしていることがわかる。

累計資金調達金額100億円越えの企業、設立5年以内の企業はそれぞれ10社

国内スタートアップ資金調達金額ランキング企業 累計調達金額、設立日

今回ランクインした企業のうち累計資金調達金額100億円を突破している企業は、先月リリースの国内スタートアップ資金調達ランキング(2020年1〜9月)でもランクインをしたMobility Technologies、VPP Japan、ヘイ、Looop、アストロスケールホールディングス、Paidy、ティアフォー、五常・アンド・カンパニー、FiNC Technologiesの他、Spiberが新たに加わり10社となった。

ランクイン企業20社のうち、設立5年以内の企業は全体の半数の10社となっている。中でも、VPP Japan、アストロスケールホールディングス、ティアフォーは設立5年以内で累計資金調達金額が100億円を超えていることがわかる。