「とっさの質問にうまく答えられない」「『で、結局、何が言いたいの?』と言われる」「話し方やプレゼンの本を読んでも上達しない」……。そんな悩みを持つ方は、言語化の3要素である「語彙力」「具体化力」「伝達力」どれかが欠けていると指摘するのは、文章や話し方の専門家であり言語化のプロである山口拓朗氏。本連載では、山口氏による話題の最新刊「『うまく言葉にできない』がなくなる言語化大全」の中から、知っているだけで「言語化」が見違えるほど上達するコツをご紹介していきます。
「言葉を覚える=使える」ではない
この連載で、語彙には、「理解語彙」(知識として知っている語彙)と「使用語彙」(普段から会話や文章で使っている語彙)があり、語彙力や言語化力を上げるには、「使用語彙」のほうを増やしていくことが大事だとお伝えしました。そして、逆説的にきこえるかもしれませんが、使用語彙を増やすためには、とにかく「使う」ことです。
とはいえ、実生活でそんなに新しい語彙を使うチャンスがないよ、という方に、是非やっていただきたいのが、次のゲームです。本書ではこのような、言語化力を楽しんでアップできるようなゲームをたくさん紹介しています。では、語彙力を増やすためのゲームの一例をやってみましょう。
「言葉の置き換えゲーム」をやってみよう
お題である1つの単語を、別の言葉に置き換えて表現してみましょう。時間を区切って、たくさん書き出しましょう。
【例題】
元気な人
【解答例】
明るい人、愉快な人、いつも大声な人……
では、今回の【お題】は、
勇気のある人
別の言葉におきかえて表現してみましょう。解答例は次のページです。