新年度が始まる4月までもう少し。学生や新社会人はもちろん、ビジネスマンにとっても環境が変わる大きな機会だ。新たな生活を迎えるにあたって、時間管理は大きなテーマとなる。この時期にスケジュール手帳を買い換えるという人も多いのではないだろうか。
ダイヤモンド社では、2008年から”ビジネスと生活を100%楽しめる!”『陰山手帳』を刊行、2009年からは「4月始まり版」もラインナップに加えている。教育者である陰山英男氏の監修によるこの手帳は、見開きに縦型週間予定ページ+空白ページという、それまでになかった形式で、オンとオフを充実させたい多くの人に好評を得ている。
自由度が大きい手帳だけに使い方様々だが、ユーザーはどのように『陰山手帳』に活用して、日々の生活の充実につなげているのだろうか?本手帳を120%活用した時間管理術を探るため、その声を集めてみた。

週間予定ページには、
「予定」ではない「自分で作る時間」も記入

『陰山手帳2013 4月始まり版』

 福岡県で体質改善アドバイザーをされている伏見美穂さんは、今年から『陰山手帳』を使い始めた。書店に並ぶたくさんの手帳を見比べた中で「これしかない」とチョイスした。スケジュール手帳として使いたい機能がフィットしたからだと言う。

 メインとなる週間予定ページには、日々の予定、移動時間のほかに、本を読む時間、トレーニングの時間、記事を書く時間など、自分で時間を作らなければいけない項目も書き込んでいる。そうすることで、なんとなく過ごしてしまう「空き」の時間も有効に管理できるようになった。

『陰山手帳』特徴のひとつでもある毎日の「朝・昼・夜」のスペースには、食事の内容を書く。仕事柄、体調管理には特に気を遣っているが、自分のコンディションと、食事の因果関係が明確になったという。週間予定の下段にあるチェックリストには、メールの送信、電話、振込などの細かい項目だがすぐにできないものをいれておくことで、「うっかり」をなくす。記憶に頼らなくてすむ分、「頭の空き容量が増え、思考がクリアになった感じがして、時間短縮にもなるのだと感じている」。

 右ページの下の11×11のフリースペースは、週の終わり(日曜日)の夜に、今週学んだこと、成長したことを記入。1週間を振り返りであるとともに、後に読み返したとき、自分の成長を確認することができるのではないかと考えているという。

伏見さんが実際に使っている手帳。週間予定の部分だけでなく、左下のチェックシート、右ページのメモ部分にもびっしりと書き込まれています。

 実は、伏見さんは「週間カレンダーと月間カレンダーが、同時に見れないと混乱するのではないか」という考えから『陰山手帳』以外にもう一冊、スケジュール手帳を使っていて、月間のスケジュールはそちらにつけている。『陰山手帳』の月間カレンダーには、スケジュールの代わりに○日に□円の収入、△円の支出などお金の収支を書いている。カレンダーに収支を書くのは、視覚的にとてもわかりやすいということも発見したそうだ。