総予測2024#46Photo by Yoshihisa Wada

2年連続で最高益が確実視されている三菱UFJフィナンシャル・グループ。特集『総予測2024』の本稿では、中核会社の三菱UFJ銀行を率いる半沢淳一頭取に、足元の業績と2024年度の見通しを聞いた。(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男)

金利の付く世界ならではの
サポートをすることが重要

――2024年、金利が復活するという見方が強いですね。

 国内の物価上昇率は2%を超えていますし、春闘でも賃上げが期待されています。またベースとなる日本経済についても、緩やかな成長が見込まれていますので、24年前半には金利が付く世界が戻ってくる可能性が高いとみています。

 企業も個人も、何十年と続いた金利のない世界に慣れ切ってしまった。金利のある世界に向けて、少し丁寧に寄り添って対応していく必要があります。例えば事業計画を作るときに、金利があるということを前提に計画を作るお手伝いをしていくことが、私たちの役割です。

いよいよ現実味を帯び始めた金利の付く世界の復活。超低金利時代に構造改革を進めてきた三菱UFJフィナンシャル・グループは、足元の業績は絶好調。金利上昇で、その勢いはさらに強まることは間違いない。グループの中核会社である三菱UFJ銀行を率いる半沢頭取に、24年に向けた業績や課題、リスクなどについて話を聞いた。