仕組みを変えるのは難しい、けれど――。今はまだ「簡単に使える現場教育の動画サービス」のフェーズだが、貴山氏の目線はその先を見つめ続ける。

「tebikiを数十人、数百人単位の現場の方々に使ってもらうには、地味だけれど大事な機能がたくさんあります。ここ1〜2年の間は、商品フローやセキュリティ、工場機械のログイン方法といった機能を揃えることに注力します。数年後には、人事データに僕らのサービスが介入している状態をつくっていたいですね。

tebikiの対象ユーザーとなる現場で働く方々(デスクレスワーカー)は、労働者人口の約8割を占めています。にも関わらず、IT投資が占める割合はわずか1%。その状況を変えるためにも、tebikiをより進化させていきます」(貴山氏)