また「キャリア教育」は、働くことへの理解を含めるための教育を目的としており、大学などが主導する授業・産学協同プログラム(正課・正課外を問わない)や企業がCSR(社会貢献活動)として実施するプログラムを指す。こちらも年次を問わず参加できる。

 一方で、ネットの就活情報に振り回されないよう注意したい。今は何でも検索に頼りがちだが、ネット情報は玉石混交であり、情報を受け取る側にも無意識のバイアスがかかっている。

 ネット情報を利用しつつ、同時にリアルな情報源であるOB、OGを訪ねたり、親や知り合いの社会人などの大人たちに話を聞いたりするのもいいだろう。

親が子のために
してあげられること

 この点において親が意識しておきたいのが、就活生である息子・娘へのサポートだ。

 今の就活生にとっては、小さい頃から、小学校・中学校受験、スポーツをはじめとするクラブ活動など、親と一緒に取り組んできたことが多いはずだ。

 わが子の成長に寄り添ってきた親は、その個性や強みなどについて誰より詳しいだろう。親として知っているわが子の個性やエピソードを、第三者としてぜひ本人たちに伝えてほしい。

 また社会人の先輩として、仕事に向き合う姿勢やこれまでの経験を語ることも、子の「自分探し」にとって大きな気付きになる。