話がわかりやすい人は「枕詞」をつける

 話がわかりやすい人は先に「どんな話なのか」を明確に伝えます。たとえば、先ほどの例で言うと「転職の相談なんだけど」とはじめに言ってしまうのです。

 この一言があるだけで聞いている側は、無意識に「転職の相談か」と頭を切り替えることができます。

 先ほどのように長々と話を聞いたのに最後にハシゴを外されることがなく、スムーズにコミュニケーションを取ることができるのです。

 これはほかのことを話すときも同じです。「雑談なんだけどさ」「ちょっと悩んでることがあって」など、どんな話なのかを枕詞として添えましょう。それだけで、聞き手のストレスはグッと減ります。

 このテクニックは、トーク番組にお笑い芸人が出るときもやっていることで、彼らも話し始める前に「この前、腹が立ったことがあって」「最近、悩んでいることなんですけど」と必ず言っています。そうすることで、視聴者に対してストレスのないようにしているのです。

 些細なことですが、効果は大きいので、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。