コーヒー2杯分のお金を
情報に使ってみる

資産管理にコストを惜しまない富裕層には、情報にもお金をかけることを惜しまない傾向が見られます。

富裕層でなくても、大きな資産形成を狙うなら、毎月数百円から数千円を情報収集に使うことをためらわなくてもいいでしょう。

手前みそになりますが、私がチーフ・ストラテジストを務めるOxford Club Japan は、保守的な投資にも、積極的な投資にも、有益な情報を提供しています。

少し宣伝をさせてもらうと、米国株中心ではありますが、月刊ニュースレター(約30ページ)の購読料は年間9800円。1か月約800円ですから、わずかコーヒー2杯分です。このほか、無料のメルマガも配信しています。

主観的な意見か
数値や実態のある事実か

無料でも有料でも、情報と向き合ううえで肝心なのは、主観的な意見と事実を分けて考えるクセをつけること。

その情報はその人の主観的な意見にすぎないのか、数値や実態をともなった事実なのかを明確に区別しましょう。

哲学者ニーチェは、「事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである」ともいっています。

SNSやYouTubeの
情報に惑わされない

SNSやYouTubeなどでも、株式投資に関する膨大な情報が得られます。そこには、事実以上に多くの個人的な見解や解釈が含まれています。

なかには、メディアを利用してマウンティングをしたり、承認欲求を満たしたりという例もあるでしょう。

特定の銘柄に個人投資家を誘導して、自分の保有株で利益を得ようとする例だって少なくないといわれます。

投資は自己判断
自己責任が大前提

他者の意見を参考にするのはいいのですが、それを鵜呑みにするのは厳禁ですし、ある特定の情報にだけこだわるのもバランスが悪いです。

それは無料で得られる情報だけではなく、有料で手にした情報にも通じることです。有料で得たものだから、正しい情報だという保証はどこにもありません。

最終的には自己判断・自己責任が原則です。このことは、胸に深く刻んでほしいと思います。

※本稿は、『個人投資家もマネできる 世界の富裕層がお金を増やしている方法』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。