ソーシャルメディアの使用時間を減らすことでもたらされるこのような効果は、介入終了から少なくとも1週間は持続し、中にはさらなる改善を示したものもあった。また、介入群の中には、試験終了後も自主的にソーシャルメディアの使用を減らしている人もいた。

 研究グループは、ソーシャルメディアの使用時間を減らすことで、試験参加者は自分の仕事をする時間が増え、仕事の負荷が軽減され、注意力が散漫になることも減ったのではないかと推測している。

人とのリアルな交流が減り、孤独感を感じる

 Brailovskaia氏は、「われわれの脳は、タスクから絶えず注意を逸らされるとうまく対処できない。ソーシャルメディアのフィードに追いつくために、仕事を頻繁に中断する人は、集中するのが難しくなり、それが悪い結果をもたらす。さらに、ソーシャルメディアに費やす時間が実生活での同僚との交流を妨げ、それが孤立感を増大させる可能性もある。ソーシャルメディアに費やす時間を減らせば、このような影響を軽減できるかもしれない」と話している。

 研究グループはまた、今回の結果は、1日のソーシャルメディアの使用時間を20~30分減らすことで、抑うつ症状が軽減し、メンタルヘルスが改善することを示した先行研究の結果とも一致することを指摘している。

 Brailovskaia氏は、「ソーシャルメディアに費やす1日当たりの時間の削減は、ビジネスコーチング・トレーニング、メンタルヘルスプログラム、心理療法的介入にも役立つ可能性がある」と述べている。(HealthDay News 2023年12月19日)

https://www.healthday.com/health-news/mental-health/bummed-out-at-work-cutting-down-on-social-media-may-help

Copyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.