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※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
理責めで
追い詰めすぎない
今日は、人を追い詰めすぎないコミュニケーションのさじ加減についてお話ししたいと思います。
たとえ相手が悪いとしても、相手を理責めにして、とことんまで追い詰めるようなアプローチは慎重になるべきです。
なぜなら、相手を極限まで追い詰めると、逆にその人が予測できない行動に出てしまうことがあるためです。
逆ギレして
混迷を極めないように
人は追い詰められると、逆ギレすることがあります。逆ギレは理屈で説明できない反発であり、理性を失いやすくもあります。
攻撃的な言動になり、冷静に対応することが難しくなりがちなので、状況はさらに混迷してしまいますから、お互いによい結果を得ることは難しくなります。
人を追い詰めるさじ加減は難しいものですが、目安としては、合理的な落としどころが得られるまでにとどめておくべきです。
相手の尊厳を傷つけない
ただし、相手が謝罪しようとせず、解決の兆しが見られない場合も、無理に追い詰める必要はありません。
謝るか謝らないかは相手次第であり、その人がどれほどの反省や変化が見られるかによって、対応を見極めるべきです。
あまりに追い詰めようとすると、相手の尊厳を傷つけることにもなりかねません。
冷静な距離を保つように
そもそも、これからもその人との関係を継続する価値があるかどうかも考える必要があります。
一方が真剣に向き合ってくれない場合、お互いにとってよい結果を得るためには、追い詰めようとするより、冷静な距離を保つことも重要です。
相手の個性を理解して、自分の感情をコントロールすることで、どんな状況でも相手の尊厳を傷つけることのないコミュニケーションを心がけましょう。
そうでなければ、取り返しのつかないことにもなりかねません。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。