「月1万~2万円の手当」と都知事
神奈川から東京にケアマネ流出か

 東京都の小池百合子都知事は年始のあいさつで、都内で働く全ての介護職員、ケアマネを対象に月1万~2万円の手当を支給すると発表した。

 この施策に原田氏は嘆息する。自身の事業所が神奈川県にあるからだ。

「川崎市、横浜市のケアマネは、多摩川を渡って東京に流出するだろう」と原田氏は予測する。川崎市や横浜市などの東京都に隣接する市町村では、都内に介護従事者が大移動して不足する恐れがある。

 今回の改定を機に国が在宅介護へのはしごを外していくのであれば、高齢者が最後まで住み慣れた地域で安心して暮らしていくことは、どんどん難しくなるのかもしれない。

Key Visual by Noriyo Shinoda, Kanako Onda, Graphic:Daddy’s Home