仕事では、自分の実力で務まるか自信がないのに「やります!」とか言っちゃう。優等生に見られるための嘘を、つい……。誰かを欺く嘘はつかないです。というか下手なのですぐ顔に出ちゃうから「他人には嘘がつけない」が正確かな。

 あずぽんさんは自分に嘘をつく癖があるのですね。別の言葉に言い換えるなら「自分のわがままを抑える」「相手の要望を優先する」ということかな。自分の主張を通すよりも、相手の主張を採用して相手が良い思いをすることを優先してしまうでしょうか。

 気づいたら本当の気持ちが消える……。そうなんですよね。昔はこうしたいなとか、あれは嫌だなと自分の意思を持っていたはずなのに、本音を抑えることが癖になってしまったら、意思を持つこと自体しなくなってしまうのですよね。

 相手と自分の考えが合わなかった時に「なんでもいいよ」と言ってしまうようになります。でも、それって怖いことですよね。自分は何を考え、何を望んでいるんだろう?と、本来キャッチできるはずの意思が、キャッチできなくなってしまいます。

 するとどうなるか。自分で決めなければいけない大きな選択をする際に、決められなくて迷いが生じます。あるいは、相手に合わせてばかりで、人間関係で疲れたり損をしてしまいます。

 あずぽんさんが幸せになるために、この状況はあまり良いと言えなそうです。

 相手の声を聞きすぎると、自分の心の声がどんどん聞こえなくなっていきます。相手のことが大切だからこそ、自分ばかり我慢するのではなく、対等にお互いの思っていることを言葉にしてください。それが居心地の良い関係性を築くための第一歩です。

 自分に素直になるためには、自分の弱さを認めてあげる必要があります。自分になんでも思っていいんだよって声をかけてあげて、至らない点を受け入れてあげて、心の中で自分がなんでも言える環境を整えてあげましょう。

 心の中は少しわがままなくらいが、その人らしさが表れて素敵だと私は思います。相手の意見と同じくらい、自分の意見も大切にしてあげましょう。