米金融大手ゴールドマン・サックス・グループは、今年の米経済について強気の見通しを示している。成長率は2.3%と堅調、失業率は4%未満を維持、リセッション(景気後退)入りの確率はわずか15%とみており、いずれも市場のコンセンサスより楽観的だ。さらに、食品とエネルギーを除いたインフレ率は低下し続け、米連邦準備制度理事会(FRB)が重視するインフレ指標は年末までに2%強に改善すると考えている。  予測はしょせん予測だ。ゴールドマンだからといって気にするのはなぜか。第一に、同社のエコノミストは確固としたソフトランディング(軟着陸)派で、今はその予見性が高そうだからだ。