株式市場で大きな支持を集め、日経平均株価の最高値更新を支えた半導体関連銘柄。高成長で好業績であるだけではなく、高い年収を誇る企業も多い。ただし、玉石混交であり、大手の中にも変調を来しそうな企業がある。一方で、今はあまり知られていない隠れたお宝銘柄も……。そこで、半導体関連企業160社を徹底分析。「まだ株は買えるのか」「給料は上がるのか」を、丸裸にする。4月1日(月)からおよそ20回を配信する特集『高成長&高年収!半導体160社図鑑』では、独自ネタと多数のランキングで半導体業界を大解剖していく。
#1 4月1日(月)配信
半導体業界「3年後の増益額」独自予想ランキング【トップ20&ワースト20】ソニーを抜いた1位は?
さらなる成長が見込まれる半導体業界。その中で、3年後に高笑いしているのはどの企業だろうか。ダイヤモンド編集部は、国内半導体関連企業の「3年後の増益額」ランキングを作成した。トップ20社とワースト20社をお届けする。上位には、業界のトップランナーだけでなく、足元は不調な“意外な会社”がランクインしている。直近で赤字を出している半導体材料の大手が、3年後には2000億円近い営業利益をたたき出す試算結果になったのだ。いったいどこだろうか。
#2 4月2日(火)配信
東京エレクトロン、ディスコ、レーザーテックは「年収倍増」、未経験者もシニアも狙う人材大争奪戦のリアル
半導体市況の活況で、各社は人材獲得競争に躍起になっている。中でも高待遇で人を集めているのが製造装置業界。東京エレクトロン、ディスコ、レーザーテックなどの平均年収は20年で2倍に増え1300万円を超える。あまりの人手不足で半導体業界未経験者や60代シニアにまで声を掛ける企業も増えてきた。一方で台湾TSMCの熊本進出で話題の外資系企業やデバイス業界では違う様相も見えてきた。優勝劣敗が激しい半導体業界の給料模様を大解剖する。
#3 4月3日(水)配信
ソニー・ルネサス・東芝・三菱電機…半導体売上高トップ10から脱落、生成AIブームに乗れない日本陣営の生存戦略は?
半導体業界が生成AI需要で盛り上がる中、2000年代までは売上高ランキングの常連だった日本企業は23年のランキングからは消えた。装置・素材メーカーが生成AIブームを享受する一方、ルネサスエレクトロニクス、ソニーグループ、三菱電機などのパワー半導体メーカーのデバイス陣営はそれとはほぼ無縁で、ニッチシェアトップの道を行かざるを得ない。今後の勝ち筋はどこにあるのか。
#4 4月4日(木)配信
半導体業界「3年後の年収上昇率」ランキング【独自試算】2位ソニー、1位の意外な会社は200万円アップ!
需要旺盛な半導体業界の中でも、給与事情には差がある。直近の実績でも、平均年収で2000万円を超える企業もあれば、500万円に満たないところもある。ダイヤモンド編集部が統計調査専門会社の協力を得て、半導体関連企業の「3年後の年収」を独自試算したところ、今後さらに明暗が分かれることが明らかになった。ランキング1位に輝いたのは、半導体製造の前工程で強みを発揮する大手化学メーカーで、年収が200万円近くも伸びる結果となった。半導体関連企業の「3年後の年収上昇率」ランキング上位30社とワースト30社をお届けする。
#5 4月5日(金)配信
東エレク、レーザーテックは快進撃も…日本の半導体製造装置メーカーは実は「地滑り的敗戦」をしていた!
半導体株高をけん引する日本の製造装置メーカー。東京エレクトロンやレーザーテックなど、高い世界シェアで業界をリードしている企業が多い一方で、業界全体を見渡してみると深刻な状況に陥っている。市場規模が大きく、成長性が高い製品と分野で負けが続き、国内全体ではシェアが急落、米国に突き放され欧州に抜かれる状況になっているのだ。一見強い日本の製造装置業界に何が起こっているのか。そこには20年に及ぶ、国内の半導体業界全体の問題があった。
#6 4月8日(月)配信
半導体「3年後の勝ち組」企業ランキング!高成長&年収大幅アップするのは…2位・東エレク、1位は?
成長が続くと見込まれる半導体業界の中で、特に「勝ち組」となるのはどんな企業だろうか。ダイヤモンド編集部では、3年後に高成長を遂げていて、かつ年収の伸び率も高い会社を独自試算、ランキング上位20社をお届けする。上位には、知名度の高い装置メーカーや電機メーカーだけでなく、それ以外の“意外な業界”の企業が複数ランクインしている。「勝ち組」はいったいどこだろうか。
#7 4月9日(火)配信
JSR、新光電気…“世界最強”日本の半導体素材業界の意外な弱点とは?「官製再編」が巻き起こるワケ
日本企業が圧倒的な世界シェアをおさえているのが半導体素材だ。素材とその原料共にかなり寡占的なシェアを持っており、ライバルの追従を許さない。一方、各社は経営面ではリスクもあり、業界再編の予兆も見えてきた。
#8 4月11日(木)配信
【独自】SBIと台湾力晶が建設する宮城・半導体工場に大口需要家が浮上!トヨタをも左右する「有力日本企業」
SBIホールディングスと台湾の力晶積成電子製造(PSMC)が宮城県に建設する半導体工場のプロジェクトの全貌が明らかになりつつある。日本市場で自動車産業やAIの半導体需要を掘り起こす狙いがあるが、ダイヤモンド編集部の取材で、ある日本企業が大口顧客として浮上していることが分かった。
#9 4月11日(木)配信
半導体160社「投資魅力度」ランキング【PBR別】ルネサス2位、ソニーは何位?7指標による選別で明暗くっきり!
日経平均株価の最高値更新を支えたのは、間違いなく半導体関連銘柄だ。それだけに、気になるのは「今からまだ買える株はあるのか?」だろう。そこで、ポテンシャルを秘める「お買い得銘柄」を探るため、ダイヤモンド編集部は、半導体関連企業150社の「投資魅力度」を独自試算した。PBR(株価純資産倍率)で分類したグループ別「投資魅力度」ランキングをお届けする。さらに、ランキングには盛り込めなかった10社も併せて紹介する。急成長の見込める「勝ち組銘柄」はどこだろうか。
#10 4月12日(金)配信
TSMC熊本第2工場も「ソニー専用」化の公算、日本がアップルの重要生産拠点になる理由
ダイヤモンド編集部の取材により、熊本県の台湾TSMC第2工場の主要顧客と生産される中身の見通しが判明した。すでに同じ熊本県にあるTSMC第1工場は、ソニーグループ向けの製造で埋まる見通しだ。ソニーの半導体事業は米アップル向けの出荷が増え続けており、それを第1工場が支えることになる。2027年末に稼働予定の第2工場では、TSMCとソニーはどう動き、アップルにはどのような影響があるのだろうか。生産量や生産ラインの能力なども併せて、詳述していく。
#11 4月14日(日)配信
キオクシアが求めるWDとの統合に「3つのハードル」、韓国企業・中国政府の影…戦略なきメモリー再編の行方
キオクシアホールディングスが米ウエスタンデジタルとの統合のチャンスを探り続けている。だが、その交渉は過去2度にわたって頓挫した。果たして両社の統合は実現するのか。実はそこには最大出資者の韓国企業だけではなく、中国政府の思惑という複雑な事情が絡んでくる。3度目の交渉に立ちはだかるハードルを検証するとともに、混沌とするメモリー業界再編の行方を追う。
#12 4月15日(月)配信
旧村上ファンドが標的に!再編うずまく「ガラパゴス」半導体商社株は買い?マクニカ、リョーサン菱洋…
装置・素材などの半導体株が値上がりする中、「出遅れ」銘柄としてひそかに注目されるのが半導体商社だ。実は日本の半導体商社は世界でも特殊な環境に置かれており、大規模な再編の圧力が業界全体にかかっているのだ。なにしろ、国内だけでも旧NEC系のリョーサンや、三信電気、新光商事やソニー系のレスター、東京エレクトロン子会社の東京エレクトロン デバイス、独立系のマクニカホールディングス、加賀電子など、上場企業だけで約20社もひしめいているのだ。イベントは満載の半導体商社業界は、投資としてアリなのかナシなのか?「掘り出し株」といえるのか、それとも本当に企業価値が低いだけなのか、検証していこう。
#13 4月16日(火)配信
半導体メーカー、エヌビディアの次に来るのは?日本勢の勝ち筋は?「マトリックス図解」で一発理解!
沸騰する半導体市場。だが、全てのプレイヤーが恩恵を受けているわけではない。米エヌビディアが席巻するAI半導体市場と、それ以外の半導体市場との違いは?半導体デバイスメーカー間での勝ち組・負け組の勢力図はどうなっているのか?それぞれの市場規模からシェアまで、デバイス業界が一目で分かる大図解と共に「今の半導体ブームの読み解き方」を解説しよう。
#14 4月17日(水)配信
株式市場が大注目!日の丸半導体製造装置・素材メーカーの「真の実力」と「アキレス腱」は?
今株式市場で最も注目を集める、日本の半導体製造装置・素材業界。では、どの会社が何をやっているのか、「シェアが高い」といわれる市場は本当に有望なのか知っているだろうか。盛り上がる半導体市場だけに専門用語を目にすることも増えてきたが、「前工程」「後工程」や露光装置、エッチング、CMP(化学機械研磨)などといった言葉を正確に理解している人は少ないかもしれない。一般にはなかなか分かりづらい「半導体の作り方」を、易しい図解と共に解説しよう。
#15 4月18日(木)配信
半導体「3年後の負け組」企業ワーストランキング【独自試算】低成長&低年収なのは…19位ニコン、1位は?
活況な半導体業界でも、もちろん全ての会社の業績が上向き、給料がアップするわけではない。低成長、かつ給料が伸び悩む企業も少なくない。そんな“負け組企業”になってしまうのは、どんな会社だろうか。ダイヤモンド編集部では、主要証券会社アナリストの最新業績予想を基にしたデータと、統計調査専門会社の年収予測を活用し、3年後の増益額が低く、かつ年収の伸び率も低い会社を独自試算。ランキングワースト20社をお届けする。半導体製造装置大手のニコンが19位にランクインしている。その他、FA機器の超有名企業や、パワー半導体の“雄”も上位につけている。いったいどんな会社だろうか。
#16 4月19日(金)配信
半導体会社「3年後の年収予測」ランキング【独自予想】ソニーとキーエンスはどっちが高給?
成長著しい半導体業界では、各社の給与アップも期待されるところだ。3年後に年収の高い企業はどこだろうか。ダイヤモンド編集部が独自試算した、半導体企業の「3年後の年収」ランキングの上位30社とワースト30社を一挙公開する。試算結果では、平均年収1000万円超えの企業がなんと12社もある。その中には、東京エレクトロンやアドバンテスト、レーザーテックなど半導体業界の“超有名企業”のみならず、半導体とは縁遠いように思える“意外な企業”も上位にランクインしている。2022年度平均年収が1102万円だったソニーグループと、2279万円もの“圧倒的高年収”だったキーエンスでは、3年後にどちらが高年収になっているだろうか。
#17 4月22日(月)配信
エヌビディアAI半導体の裏に日本企業あり!TSMCとサムスンが競う「先進パッケージング」を支える黒子たちの凄み
生成AIブームで大躍進する米エヌビディアのAI半導体。世界中のデータセンターで争奪戦が繰り広げられたAI半導体「H100」の次世代製品として公開された「B200」は、飛躍的な性能向上が果たされた。その技術の核心は「先進パッケージング技術」にあるが、実は、それを支えるのは、日本の半導体製造装置と材料メーカーだ。
#18 4月23日(火)配信
エヌビディア、インテル、TSMC「次の敗者」は誰だ!半導体3強の“異質な貸借対照表”から読み解く
全社売上高で米インテルを米エヌビディアが抜くという事件が起こった2023年。今の半導体業界は、まったく異なる成り立ちの企業3社がトップに並ぶ世界だ。エヌビディア、インテル、台湾TSMCの強みとアキレス腱は何か?そして次の勝ち筋と脱落者は?実は、日々流れるニュースからだけでは、本質までは理解ができない。三社の財務諸表から読み解いていこう。
#19 4月24日(水)配信
「半導体業界に強い」大学ランキング!偏差値は低くても就職有利?2位電通大、1位はあの理系大
成長著しい半導体業界に「就職したい」、あるいは「子どもを就職させたい」という人は少なくないだろう。では、半導体“超優良企業”に就職するには、どんな大学に通えばよいのか。「半導体業界への就職者数が多い大学ランキング」と併せ、「半導体業界就職“率”ランキング」もお届けする。東京大学、京都大学など超難関大学に入らなくても、“コスパよく”半導体業界に進める大学がランキングから浮かび上がってくるのだ。半導体業界への就職率で、2位の電気通信大学を抑えて見事1位になったのは有名理系大学だ。いったいどこだろうか。
#20 4月25日(木)配信
NECと東芝「元・半導体世界王者」の転落35年史を財務で見る、日の丸半導体敗北の理由が浮き彫りに
NEC1位、東芝2位、日立製作所3位、富士通6位、三菱電機8位、松下電子工業9位──。日本企業がトップ10のうち6社を占めるというすさまじい強さだった1989年の半導体市場。そこから日本企業はどう転落したのか?NECと東芝という当時のトップ2社の35年間の財務を分析しながら振り返ってみよう。そこからは、同時に日本半導体の敗戦の理由が浮かび上がる。
#21 4月26日(金)配信
日の丸半導体「絶頂と転落」のすべて…80年代の黄金期を知る95歳の東芝元副社長・川西剛氏に聞く
1980年代の絶頂期の日の丸半導体を知る、元経営者で最高齢の一人である川西剛・元東芝副社長(95歳)。日本企業が高シェアを謳歌していた時代に、何が起きていたのか?日本製半導体の出荷が厳しく制限されていた日米半導体摩擦のさなか、実はひそかに行われていたある「打開策」とは?当事者しか知り得ない当時を振り返りつつ、今熱狂を迎えている半導体業界をどう見るか、古巣の東芝への思いなど、入居中の高齢者住宅で2時間にわたって語ってくれた。
Key Visual by Noriyo Shinoda