高成長&高年収!半導体160社図鑑#15Photo:DAJ/gettyimages

今後も拡大が続くとされる半導体市場にあって、低成長かつ給料も伸び悩むのは、どんな会社だろうか。ダイヤモンド編集部では、3年後の営業利益増加額が低く、かつ年収の伸び率も低い会社を独自試算。特集『高成長&高年収!半導体160社図鑑』の#15では、ランキングワースト20社をお届けする。その中には、FA機器の超有名企業や、パワー半導体の“雄”、半導体製造装置の大手メーカーもランクインしている。いったいどんな会社だろうか。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

3年後に低成長&年収ダウンの
半導体「負け組」企業を独自試算

 EV(電気自動車)やAIの市場拡大により、半導体市場の盛り上がりは当面の間続くとされている。だが、半導体関連企業の全てが成長を続ける保証はない。むしろ、市場活性化に伴い優勝劣敗が鮮明になるとも考えられる。

 では、今後業績が伸び悩み、しかも給料が上がらないのは、どんな企業だろうか。今回ダイヤモンド編集部では、統計専門調査会社おたにの協力を得て、半導体業界で3年後に営業利益が伸び悩み、かつ年収の伸び率の低い「負け組」企業を独自試算した。3年後の営業利益の増加額と年収の伸び率を掛け合わせ、その値でランキングを作成した。

 ダイヤモンド編集部がピックアップした半導体・電子部品関連企業142社のうち、主要証券会社のアナリストの見通しをまとめたIFIS業績予想コンセンサスデータを取得できた61社を対象としている。ただし、3年後に減益予想となった2社は、「増加額×年収伸び率」の値がマイナスとなってしまうため、ランキングからは除外している。

 試算結果を見ると、FA機器の超有名企業や、パワー半導体の“雄”、半導体製造装置の大手メーカーもランクインしている。いったいどんな企業だろうか。次ページで詳細を見ていこう。