就活生がインターンシップで
ぜひ見ておきたいこととは?

 さらに、「売り手市場」における旺盛な採用意欲と就活スケジュールの全体的な早期化に伴い、就活生との接触を早めるという目的で、短期(1日程度)の「オープン・カンパニー」(タイプ1)に一層力を入れる企業も少なくない。

 足元で、インターンシップの中身と就活における位置付けが大きく変わってきていることを、よく理解しておこう。

 とはいえ、インターンシップの目的は変わらない。この点について、就活事情に詳しいダイヤモンド・ヒューマンリソースの福重敦士氏は次のように指摘する。

「インターンシップは本来、自分が志望する業界・職種が自分に適しているのかどうか、自立したキャリア形成ができる会社かどうかを見極める良い機会です。その意味では、タイプ3の『インターンシップ』であれタイプ1の『オープン・カンパニー』であれ、先輩社員の言動や対応を通して各企業の人材(社員)に対するスタンスや組織風土を見極めることが大事です」

 福重氏が強調するのは、若手社員が自分だけでキャリアを磨き、積み上げることは難しいということだ。キャリアを組み立てていくには周囲のサポートが不可欠であり、そうしたサポートの鍵を握るのは、上司や同僚などの周りにいるメンバーに他ならない。

「直属の先輩や上司だけでなく、横の関係もしっかりしているような組織が理想的です。それには社内で部門間の壁が少ないこと、風通しが良いことが重要です。

部門間に壁があり、チームがそれぞれ閉じているような組織ほど『先輩ガチャ』『上司ガチャ』が発生しやすくなります。入社後、狭い人間関係の中で孤立すると非常につらく、ストレスがたまり、精神的にもよくないのは明らかです。そうしたことをぜひ、インターンシップや面接で確認してください」(福重氏)

※続きは4月17日に公開する予定です。