(1)優先順位をじっくり考えてから仕事に臨んでいる。
優先順位をつけるのは仕事の基本。優先順位をつけることで効率的に仕事を進めることができる、ともいわれています。でも、本当にそうでしょうか。
私がかつて取材をした、ある大企業の社長は、「優先順位は一切つけない」と言っていました。「優先順位をつける時間がもったいないから、とにかく仕事は来た順番にこなします」と言うのです。
その社長は、部長になったころから一切残業をしていないとのこと。優先順位をつけないからこそ、手をつける順番に迷いがなくなり、仕事が早く終わるのだと話していました。
そもそも、あなたがつけている優先順位は本当に正しいものですか? 重要で緊急度の高いものが優先だといわれていますが、仕事の重要度はどのように見極めたらいいのでしょうか?
ある程度、経験を積んだ人なら判断がつくかもしれません。ただ、その仕事を始めたばかりであれば、見極めは難しいでしょう。そこがわからないまま、ひとりで優先順位をつける時間を取ること自体、もったいないのかもしれません。
(2)なんでも自分で調べ、解決するよう心がけている。
知りたいことはなんでもすぐに調べられる時代です。仕事でわからないことが出てきたときは、まずネットで調べているのではないでしょうか。
わからないことを上司に相談したところ、「そんなこと自分で調べなさい」と言われてしまった経験がある人もいるでしょう。そんな経験があると、相談すること自体が怖くなりますよね。
つまらないことで相談してしまった自分を責めた人もいるでしょう。そうして、「とにかく自分で調べなければいけない」と強く思い込んでいるのかもしれませんね。
しかし、自分で調べられることには限界があります。
今はAIにも気軽に質問や相談ができますが、回答が正確とは限りません。
また、そもそも調べる方向性を間違えていることもあります。だとしたら、一生懸命調べた時間がムダになってしまいますね。
まず自分で調べることはとても大事ですが、なんでもすべて自分で調べようとすると、かえって混乱してしまう可能性があるのです。
相談は上司や先輩の邪魔ではないし
会社で感情を出してもいい
(3)上司の話に「はい」と元気に返事をする。
上司の話をよく聞くことは大切です。あなたも入社以来、上司の指示や教えを一生懸命聞き続けてきたことでしょう。でも、その姿勢がかえってよくない事態を招くこともあります。
「はい」と元気に返事をするのは、とても素直な態度ですが、上司の意図や思いをきちんと理解できていない可能性があります。
もし、「ちゃんと聞いているのか?」と言われた経験がある人は、言葉になっていない上司の思いを受け取れていないのかもしれません。