声だけでなく、顔の表情からも感情を察知
感情を判断するためのインターフェースとなっているボイスチャット機能も非常に高いレベルにある。実際に公開されている英語のデモチャットで、わざと声のトーンを変えながら試してみると、AI側の応答も発話の内容はもちろん、口調自体が本当に心配したり、元気づけてくれたりするよう変化するので、このスムーズな会話を一方的に打ち切ってしまっても良いものかと躊躇(ちゅうちょ)してしまうほどだ。
これ単体でも、コールセンターなどにおける顧客対応の自動応答に革命をもたらす可能性があるが、Humeのもう一つの柱である表情解析の技術と組み合わせることで、言葉になっていない感情の起伏なども認識できるようになる。もちろん、運用にあたってはプライバシーへの配慮が欠かせないが、たとえば商品テストなどの被験者からの評価をより的確なものとするために、同意を得て使用するようなユースケースなどが考えられそうだ。