理想は、外国語を聞いて、そのままモノや情景といったイメージが思い浮かぶこと。なので、そのための訓練が必要かなと思います。
いろいろな方法があると思いますが、例えば、分からない単語があったときはGoogleの画像検索を使うのがおすすめです。
外国語から日本語に翻訳せずに情景やそのものをイメージする訓練をしていくと、ネイティブとの会話もスムーズになると思います。
「挫折しない」一番のコツは?
――外国語を学ぼうとしても、なかなか上達しなくて挫折してしまったり、成長の踊り場のようなところに来て悩んだりする人も多いと思います。そうした「うまくいかないとき」は、どうやって乗り越えましたか?
実は、挫折というのはあまり経験していなくて。それは、語学学習を「勉強」と捉えていないのが、大きな理由かなと思います。
僕にとっての語学学習は、ゲームと同じような感覚です。ゲームって、ちょっと飽きたなと思うことはあっても、「挫折した」「もうやりたくない!」ってなることはほとんどないですよね。
なので、無理なく、楽しく続けられる工夫をすれば、挫折することはないのかなと思います。
そのために僕は、「言語を生活の一部に取り組む」ことを意識しています。歯磨きや入浴と同じように、語学学習が日々の生活の“当たり前”になれば、無理なく続けられるはずです。
このように学習を習慣化するには、「毎日決まった時間に決まった量を学ぶ」ことがおすすめです。
学習量は、30分や1時間といった時間単位で考えると、どうしても日によってダラダラする日が出てきてしまいます。なので、教材なら「1日1レッスン」のように区切るのがいいですね。決まった量に到達したという達成感も得られると思います。
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Kazu Languages/2000年 3月4日生まれ。愛知県出身。スペインの音楽に関心を抱いたことをきっかけとして、独学で外国語学習を開始。以降、5年間で12カ国語を習得(スペイン語、英語、フランス語、アラビア語、インドネシア語、ロシア語、ポルトガル語、ドイツ語、トルコ語、中国語、タイ語、韓国語)。
外国語学習の楽しさを発信するため、 2022年に本格的に「Kazu Languages」というチャンネル名でYouTuberとしての活動を開始。年内に登録者数10万人を突破、翌年には台湾の急上昇ランキング3位を記録、日本国内でも急上昇ランキング18位となった。YouTube、TikTok、Instagram、Facebookの総フォロワー数は現在、のべ200万人に上る。
初の著書『ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法』(SB新書) が4月28日に発売された。