【医者が教える】メンタルを安定させるために「食べたほうがいい食べ物」「避けるべき食べ物」とは?
そう語るのは、これまでネット上で若者を中心に1万人以上の悩みを解決してきた精神科医・いっちー氏だ。「モヤモヤがなくなった」「イライラの対処法がわかった」など、感情のコントロール方法をまとめた『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』では、どうすればめんどくさい自分を変えられるかを詳しく説明している。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、考え方次第でラクになれる方法を解説する。(構成/種岡 健)
メンタルにいい食事とは?
メンタルにいい食べ物ってあるのでしょうか。
基本的には「菜食中心の生活」がいいとされています。
ただし、そう伝えると、「菜食主義に傾倒しすぎてストレスを抱えるようになってしまう人」が現れてしまいます。
やりすぎ・気にしすぎは、結局のところメンタルヘルスの悪化の原因にもなってしまうんですよね。
精神的な健康につながる食事としては、
「食物繊維がとれる全粒粉や玄米」
「オメガ脂肪酸の摂取できる新鮮な白身のお魚」
「乳酸菌などのプロバイオティクスが整う脂肪の少ないヨーグルト」
などです。
これらはメンタルヘルスにいいとされている食事はあります。
しかし、いずれも効果は限定的で、摂取すれば必ずよくなるとは言い切れません。
そこで食生活において大事になってくるのは、メンタルヘルスのために「何を摂らないか」です。
むしろ、控えるもののほうが重要と言えるでしょう。
不安や焦燥感が強い人であれば、コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインを控えましょう。
砂糖や悪い油を多く含むジャンクフードも摂らないようにすべきです。
メンタルヘルスのことを考えるなら、避けたほうが良い食品のほうを気にしたほうがよいのです。
ぜひ、覚えておきましょう。
(本稿は、『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』の著者・精神科医いっちー氏が特別に書き下ろしたものです。)
精神科医いっちー
本名:一林大基(いちばやし・たいき)
世界初のバーチャル精神科医として活動する精神科医
1987年生まれ。昭和大学附属烏山病院精神科救急病棟にて勤務、論文を多数執筆する。SNSで情報発信をおこないながら「質問箱」にて1万件を超える質問に答え、総フォロワー数は6万人を超える。「少し病んでいるけれど誰にも相談できない」という悩みをメインに、特にSNSをよく利用する多感な時期の10~20代の若者への情報発信と支援をおこなうことで、多くの反響を得ている。「AERA」への取材に協力やNHKの番組出演などもある。