自分なりの「資産性と居住性のバランス」を知ることが大事
住宅購入においては必ず資産性(将来にわたって価値が維持されるのか)と「賃貸よりもどれくらいリスクがあり、メリットがあるのか」ということをの2つを正しく理解する必要があります。
よくあるのが、家を買うことが目的になってしまい、資産性をないがしろにしてしまっているパターンです。これは特に、「子供の出産」をきっかけにした住宅購入に多いです。
子供ができたから家を買わないといけない、戸建てを買わないといけないと思い込んでしまい、「家族のため」が強すぎて十分に検討しないまま資産性の期待できない住宅購入に至り、あとでなんとか売却できないかと相談をされる方もいらっしゃいます。
住宅購入には居住性と資産性において、その家族なりのバランスをとることが重要です。どちらを優先するのも各々の価値観です。資産性だけで購入をする必要もありませんが、それは同時に必ずしも一生手放さない「終の住みか」にしなくてもいいということでもあります。
私は、住宅購入においては、「居住性(気持ちよく住めるか)」と「資産性(将来価値を保てるか)」の2つを調整するレバーがあると思っています。それをどのバランスに持っていくかは、各々の家庭・世帯の価値観によって異なります。そしてそのどれもが正解です。
重要なのは、レバーのポイントをどこに置くかしっかりと決めること、そしてそれに沿った正しい物件購入ができているかです。
住宅購入を成功させられる人は、この「資産性」と「居住性」のバランスを自分のライフスタイルに合わせてしっかり考えています。
家の購入を検討するタイミングは、これからの数年、十数年の人生についてよく考える好機でもあります。今の自分たちがどんな暮らしをしたくて、将来の自分たちはどんな暮らしになっているのか、楽しみながら考え抜くことが、遠回りのように見えて、一番の近道です。