縁の下の力持ちになりきって
体力面でフォローできるか

 高齢者の片づけをサポートしていくとき、意外にネックなのが「モノの重さ」です。

・しまってある場所から「取り出す」
・捨てるために「まとめる」「運び出す」

  基本的にこのような作業を繰り返していくわけですが、古いモノほどずっしりと重い。写真アルバムも、食器も衣類も何もかもびっくりするくらいに重く、思いがけず体力を削られるので注意が必要です。

 とある別のお宅の押入れには、茶箱が複数個並んでいました。入れ物の茶箱自体も大きく、重くて移動が大変でしたが、それ以上に中に入っていた古いコートやジャケット、ニットの硬さと重さに愕然。3、4着も腕に掛ければ持ち上げられなくなり、汗をびっしょりかきました。

なぜ実家の両親はモノを捨てられないのか?高齢者宅の片づけで重要な3つのポイント年季が入った茶箱たち。蓋を開けてみると…… Photo by sea
なぜ実家の両親はモノを捨てられないのか?高齢者宅の片づけで重要な3つのポイント茶箱の中に入っていた洋服たち。硬くて重い! Photo by sea

 体力が追いつかないと、気持ちに余裕がなくなり、先述のようなコミュニケーションも難しくなります。体力に自信がない方は、最初から、私たちのようなサポート役を一緒に入れていただくのもひとつの手です。

 今回は、高齢の親と一緒に片づけを行うときのポイントを解説しました。一般的な片づけの進め方については『家じゅうの「めんどくさい」をなくす』という本で詳しく書きましたので、こちらもよかったらのぞいてみてくださいね。

(家族の片づけコンサルタント sea)