【マンガ】「あと10年しかねーじゃん!」日本人男女の健康寿命、実は驚くほど短かった!『おふたりさま夫婦、老活はじめました。~どうなる⁉︎私たちの老後~』(c)堀田あきお&かよ/ぶんか社

漫画家の堀田あきお、かよ夫婦が、自分たちの「老活」や「終活」を描いたコミックエッセイ『おふたりさま夫婦、老活はじめました。~どうなる!?私たちの老後~』(ぶんか社)。2人の体験をもとに、老後について考える連載の第4回は「死ぬ準備」について。将来の情報収集のために「終活セミナー」に参加した堀田夫婦。そこで思い知った現実とは?(ダイヤモンド・ライフ編集部 編集委員 小野真枝)

「健康寿命」ってなんだ?
生きていても健康とは限らない

 誰しも一度は耳にしたことがある「平均寿命」。年を重ねるにつれて、ますます気になるようになってきたという人も多いのではないだろうか。

 人生100年時代といわれて久しいが、日本人の平均寿命は現在、男性が81.05歳、女性が87.09歳(厚生労働省「令和4年簡易生命表」より)だ。しかし、死ぬまで健康とは限らない。生きていても「健康ではない」と回答した人と「健康である」と回答した人の割合から算出した「健康寿命」をご存じだろうか。

 健康寿命の定義は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間の平均」で、2019年の調査では、男性が72.68歳、女性が75.38歳(厚生労働省「e-ヘルスネット」より)という結果が出ている。同じく19年の平均寿命(男性81.41歳、女性87.45歳)から差し引きすると、男性は平均で約9年間、女性は約12年間の「健康ではない」期間があるということだ。

 この「健康寿命」のことを、情報収集のために参加した終活セミナーで初めて知った堀田あきお(62歳)は、自分の年齢から換算して「(健康寿命まで)あと10年しかねーじゃん!」と焦る。妻のかよは「あれは平均だからさー、元気な人は100歳だってピンピンしてるじゃん」となだめるが、いつまでも落ち込んでいるあきおだった。

 堀田夫婦が参加した終活セミナーのプログラムには、在宅診療、高齢者の資産づくり、墓の選び方などの話もあった。落ち込むあきおを横に、かよは熱心にメモを取りながら受講する。中でも、残された人のために書く「エンディングノート」の大切さを知って、後日、書店で購入してあきおに渡す。

“健康寿命まであと10年”のあきおは「もし今オレが死んじまったら、あいつ(かよ)困るよな……」と、ノートに記入する内容を調べ始めるが、これが再びあきおを苦しめるのだった。その一部始終は、次ページからの『おふたりさま夫婦、老活はじめました。』の第4話で確認してほしい。